最終回 うん?これ、うん最終回なんだよね?

うん、マジでそろそろ助ける方法を考えないとな!


ライオン「では、今日はこいつの死刑を執行するぞぉーー」


動物達『ウオォォォ』


うん?なんだこの違和感?前回もそうだった

俺がやる気を出した時は必ずすぐに死刑を執行しようとしたり会話の機会が潰されてしまったり。


おかしい、こんなタイミングいいものが続くものだろうか?誰かが俺のやる気に合わせて邪魔をしてるようにしか思えない、、、

だとすれば、、、いくら俺が頑張ったところでたちまち対応されて無意味になってしまう


だか、果たしてその誰かは俺が出てこいと言ったら出てくるものだろうか?

いや、出てこいと言われて出てくる奴はいないだろう。事実、歴史上そんな奴は聞いたことがな______


?「いやーバレてしもたかのう」


「いや、思ったよりすげー簡単に出てきた!」


えっ?さっきの前置きなんだったの?俺が見つけだす的な雰囲気どこいったの?俺の見せ場いよいよないよね!?ボスまで自分で出てきたら本当に俺主人公なのか、疑うレベルだよ!

あれ?


「ってかここどこです?さっきのアニマル王国どこっいった?」


?「ああここ?ここは天界ほら一応ワシ神じゃし」


「いや、とんでもねぇこと軽く言ってんじゃねぇよ!」


この物語史上一番の衝撃がこんなに軽く語られてしまった


いいのか、コレ?いいのか、コレ?


「ってか何の神だよ!そもそも本当に神かすら怪しいわ」


神?「夢の神じゃ、まぁ言うても夢を自由に操れる訳ではない夢の世界の構築は本当に実在する世界がないと無理じゃから。アニマル王国も他の異世界も実際にある世界を夢に持ってきたものなのじゃ」


「確かに本当に一応ですね」


確かに夢の神でありながら自由に操れないとは...


神「ワシだって気にしておるのにぃ!

ワシだって他の神みたいにカメハメ○とか打ちたかったのに!」


「いえ、それ神が打つ技じゃないでしょう」


どちらかというと、それ人間でも放てる技なんだよなー

それはそれとして、そろそろ理由を聞こうか


「聞きます、何故俺の夢を操作し死刑台の夢にしたんですか?」


神「おや?てっきり分かっているものだとばかり思ったが...それは君が望んだことだろう?」


「死刑を俺が望んだとでも言いたいんですか」


神「違う違う君は死刑は望んでおらんかっただがその前の人との会話を望んでおった」


「...」


神「君は見てれば分かる通り話すのが大好きなようじゃ、しかし君は初対面の相手には緊張しすぎて話せない。その結果君は誰とも話せず高校に入り半年が過ぎた

そしてその思いは募りに募りワシに伝わってきた。そこでワシはこの夢を作りだした」


「なるほど大体は分かったでも何で死刑台スタートなんだよ!?」


神「そこはワシの能力の微妙な部分で調節できなかったのではなく

さすがに死刑台スタートなら初対面緊張する君も積極的に話かけれると思ったからじゃ」


「確実にお前の微妙な能力のせいだよなぁ!?」


神「だが、結果お主は死刑より人との会話を望んだ」


「無視してんじゃねぇぇぇ!」


神「そしてお主は気づいたここが夢だと

どうする?夢の中で生き続けたいか?」


そんなの答えは決まっている


神「それとも、現実に戻りまたつまらない生活に戻るか?」


「勿論、現実に戻りつまらない生活を変えてみせます」


その答えを聞くと神は穏やかな顔で頷いた


そして、気がつくと俺は俺の部屋にいた。


まだ、俺の現実はつまらないだろう

でも、死刑台を経験した俺ならもう恐れない


俺は決意を固めると外へ飛び出した。



ブォォォ


うん黒いトラックが突っ込んで来る


まずい避けられない早いまずいまずいまずい


トラックがぶつかる


そして目が覚めると首の上には

見慣れない装置(ギロチン)


えっこれどゆこと?俺あのトラックにはねられて、、ってかこの死刑台の景色懐かしいな

1回目で見た景色だ

あの神なんて言ってた?ワシの夢は本当にある世界しか出せないと言ってなかったな


もしかして、俺の転生した世界って神の夢の元となった所じゃ...


とりあえず叫ぼう


「助けて神さまぁぁぁ」


神(ワシもこの展開は読んでなかったのじゃ)


「あぁ、フェイドアウトしないで!」


神(ワシは夢にしか干渉できんのじゃ)


「ふざけんなぁぁ」


現実に戻った途端これですよ


彼の死刑台のスピーチは助かるまで続いでいく...うんめでたしめでたしってことで


「そんなわけあるかぁぁ」


めでたくない日々は続く。別に俺死刑台が好きなわけじゃないのに人との会話が好きなだけなのに


「理不尽だぁぁぁ」


まあ、とりあえず叫んだら兵士に殴られたよね




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目が覚めたら死刑台の上でした!〜死刑台の上からのスピーチ〜 タカ 536号機 @KATAIESUOKUOK

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