第4話 限界突破

 お嬢様を助けたら、王様から金100億ゲット! そして収納魔法みせたら、収納魔法の歴史を聞かされて、最後に収納魔法をどうやったら進化させられるのかを聞かれた!

 なーに、答えは簡単さ!


「答え? 神に頼めば良いんじゃん。俺だってこの魔法神から貰ったし、あぁ、試作品ではあるけれど……」


 あれ? 俺なんか不味いこと言った? すげえ王様震えてるんだけど……。


「今、なんと言った……神じゃと? しかも試作品……? なぜそれを早く言わん! お前は受啓者だったのかーっ! 神から魔法を授かるのは稀に聞くが……神から魔法の試作品を受け取るのは、稀の中の稀。

 それは受啓者と呼ばれる者なのだ。


 神から魔法を授かった者は、その魔法の強大さ故に重宝される存在なのじゃ。

 しかし受啓者は、そもそも神ですら完璧に作り終えていない魔法を授かることで、協力者モニターと呼ばれる存在となる。

 だがその存在はなかなか不確かなものでな。全く役に立たない魔法の時も有れば、超級魔法という最高位の魔法を使えるようにもなるという。

 そしてお主は恐らく後者であろう」


「マジ?」


「マジじゃ……!

 そうと分かればこうしてはいられん! どうか、どうか儂等に力を貸してくれないだろうか……?」


「いいよー。どうせ暇だし」


「よっしゃああっ!! ゴッホゴホ! ゲェッホ! ならば早速だが実験に付き合ってもらうぞ!」


 こうして俺は王様にとある実験場に連れてかれた。なんか今も収納魔法について研究している場所らしい。


「さて、儂がやりたい実験とはの、ごく単純な事じゃ。今のお主が持つ収納魔法に、さらに限界を超えて無理矢理ものを突っ込んでみろ。もしかしたら何かが変わるかもしれん」


「なるほど分かった!」


 じゃあとりあえず金を+100程ぶち込むか。


収納:Lv1[収納限界200/100]

・金×200


《エラー:収納限界を超過しています》

《収納魔法の機能を拡張します》


デンツ!


収納:Lv1[収納限界001/100]

・巨大な金袋×1[100億分を圧縮中]


 マジかよ!? なんかさらっと機能拡張したんだけど。ふつー何か必要なものがあるとかないの!?

 にしても圧縮機能か。悪くねぇな。


 勿論圧縮限界もあるんだろうけど、パンパンだった収納が一気にスッキリしたぜ。


「それで何か変わったことはあったかの?」


「あぁ、さっきまで入らなかったこの金が全部入るようになったぞ!」


「す、すげぇ!! ゴホン……なんとやはりお主は、我々の実験に対する革命者じゃ! もっとさらに実験したい所だが、お主をこれ以上縛る訳にもいかんからな。

 だがもし、収納魔法についてなにかあったら必ず儂のところに来い」


「あいよー」


 という訳で俺の収納魔法は圧縮機能が付いてめっちゃ便利になった!

 さて、次は何しようかなー。こんな大金持った所で使い道に迷うしなぁ。

 思い切って無駄な散財でもするか! とりあえず金を使ったら何か起こるでしょ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

超究極収納魔法で異世界無双 Leiren Storathijs @LeirenStorathijs

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ