用語集:せ・ぜ(10件)

せいれい  ◆設定/世界観


神のしもべであり、魔力素マナを管理しているとされる不可視の存在。

ミストリアスには炎・水・土・風の精霊が住まうとされ、それぞれが強弱関係を持つことで世界の力のバランスを保っている。

また、精霊魔法を扱う際には予めかれらと契約を結ぶ必要がある。


精霊たちは魔力素マナを操り、世界各地の気温や天候などを操作する役目も担っており、精霊に祈りを捧げることで天候を操るといった〝精霊信仰〟が行なわれている地域も存在する。



初登場:第1章



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せいれいせき  ◆アイテム/魔法/魔力素マナ


精霊の力を秘めているとされる謎の石。

霧が出た後や、魔力素マナの濃度の高い場所、鉱山などでまれに見つかる。


精霊魔法を使う際の補助として使える他、握りしめて念じることにより、術者の能力以上の魔法を一時的に使用可能にする。また、呪文を刻んだ武具などに組み込むことで、詠唱の必要なく魔法を発動させることが可能となる。


色によって司る魔法の系統が異なり、緑ならば風、赤なら炎といった組み合わせとなっている。すべての系統を司るとされる虹色の精霊石は大変貴重であり、滅多に手に入らない。


一見すると宝石のようではあるものの、しばらく放置しておくと次第に黒ずみ、最後は〝黒い霧〟となって消滅してしまう。そのため、「正体は石ではなく魔物の一種なのではないか」との憶測も飛び交っているようだ。



初登場:第1章



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せいれいぞく  ◆人類/種族


精霊の力を秘めた人類の一種。

非常に希少な種族であり、世界に3人しか存在していない。


肉体の構成元素が著しく魔力素マナに偏っており、魔力素マナを大きくしょうもうすると立ち上がることも不可能となる。

また、どうへいの念動波といった、魔力素マナに作用する攻撃の影響を常人以上に受けてしまう。


反面、肉体の形状を自由に変化させることや、すべての精霊魔法を自由に使いこなすことが出来るなど、精霊族ならではの能力も備えており、神にも近しいごんのうを持つともされる。


事実、精霊族のひとりである大教主ミルセリアは世界最高の権力を有しており、ミストリアスの管理者としての地位を不動のものとし続けている。



初登場:第3章



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せいれいほう  ◆設定/魔法/精霊魔法/世界観


魔法の一種。炎・水・土・風の精霊と契約を結ぶことにより、それぞれの精霊が司る現象を魔法として呼び起こすことが可能となる。


魔法の中では最も身近であり、酒場などで熟練の魔術士に頼めば、簡単に契約をしてもらうことが可能。契約の際に用いられるさいだんが街に設置されていることもあり、そうした業務を専門にう魔術士や冒険者が常駐していることも多い。


〝神の定めた法と秩序〟により、人間族とドワーフ族は1系統、エルフ族は2系統の精霊魔法しか扱うことはできない。また、エルフ族であっても炎と水など、強弱関係にある系統を同時に扱うことは不可能となっている。



初登場:第1章



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◆ゼニファー  ◆人物/冒険者/助手/ハーフエルフ族


ハーフエルフ族の冒険者。

顔に大きな縫い跡があるが実は化粧であり、大きさや位置などが頻繁に変わる。


露出度の高い革製の服とピンヒールを身に着け、常に相手を過小評価するような態度をとる。現実主義者で理想や感情よりも実益を優先し、淡々と仕事をこなす。

高い魔力を持ち、風および水の精霊魔法を操ってみせた。


魔法王国リーゼルタの魔法学校を卒業しており、ボルモンクさんせいは当時の恩師だった。現在でも彼を博士センセと呼び、自ら助手を務めている。



初登場:第1章



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◆セフィド  ◆魔法/光魔法/修復


治癒の光魔法。光の神による奇跡〝慈悲〟を表している。

周囲の魔力素マナを傷口に集め、傷を修復させる効果がある。


外傷のほか、打撲や小さな骨折なども治療可能だが、気絶や病気などを治すことは出来ない。

また、疲労や衰弱など、失った体力も回復出来ない。


ある程度以上の重傷を完治させることはできず、さらに高位の魔法を使うか、医療術による処置、休息などの方法で完治させる必要がある。



詠唱呪文:エスエフアイディ


初登場:第1章



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◆セフィルド  ◆魔法/光魔法/修復


高位の治癒魔法。光の神による奇跡〝救済〟を表している。

セフィドと違い、発動の際には杖や法器といった〝触媒〟が必要となる。


周囲の魔力素マナを触媒へ集中・増幅させ、癒しの光として放つ。

帯状に放たれた光は対象を包帯のようにクルクルと包み込み、セフィドでは修復不可能だった重傷も完治させることができる。


セフィド同様、相変わらず病気の類は治せない。

四肢の切断などは、切り離された部位が無事ならば修復できる可能性はある。


冒険者などの、いわゆる〝一般人〟が習得できる治癒魔法では最上位。

これより高位のものは聖職者や聖者・聖女・聖騎士など、光に属する者でなければ扱えない。


対象へ直接触れなければ使用できないセフィドと違い、ある程度の距離が離れた相手へけることも可能。



詠唱呪文:エスエフアイエルディ


初登場:第1章



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◆ゼルデバルド  ◆魔法/光魔法/攻撃


創刃の闇魔法。闇の女神による意志〝断絶〟を表している。

しょうを剣の形に束ね、闇の刃を生み出す。

術者の内に眠る〝闇〟や周囲に漂うしょうが多く存在するほどに、刃は大きく強靭なものとなる。


この剣による一撃を受けたものは闇の侵食によって黒く変色し、やがて塵となって崩れ去ってしまう。そのため、闇魔法の中でも非常に危険かつ高度な部類に属しており、扱いには細心の注意を要する。



詠唱呪文:ズィエルディエルディ


初登場:第2章



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◆ゼレウス  ◆人物/騎士/騎士団長/人間族


ガルマニア残党騎士団の団長を務める老人。ユリウスの父。

老いてはいるが鍛え上げられた剣術には一切の衰えがなく、炎の魔術も使いこなす。


悲願の祖国奪還のため〝帝都奪還作戦〟を計画し、広く傭兵を募集していた。

ある思惑を秘めていたものの、同作戦に参加したエルスらと行動を共にするにつれ、彼らの能力と心意気に次第に感化されてゆく。

最終的には元々の考えを改め、ガルマニアのために重大な決断を行なった。


本名はゼレウス・ガルマリウス。



初登場:第3章



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◆セレイナ  ◆人物/商人/人間族


エルスが店番を請け負った店のあるじ

露出度の高いローブとトンガリ帽子を被り、魔女のような格好をしている。


不幸を呼びこむ体質で、事あるごとにトラブルに巻き込まれている。

エルスが店番を終えた日にファスティアの店を引き払い、新天地へ向けて旅立っていった。



初登場:第1章



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