用語集:し・じ(17件)

◆ジェイド  ◆人物/盗賊/冒険者/人間族


盗賊団〝疾風の盗賊団シュトルメンドリッパーデン〟を率いている頭領。

深緑色の髪とあごヒゲに緑色の瞳、緑色のコートと、緑色をこよなく愛す。

風の精霊魔法の使い手で、風の精霊に深い敬意を払っている。


ノインディア出身で、ニセルとは幼馴染。自らを「俺様」と呼び、性格は尊大。

裏切り者は決して許さず、自分を裏切った者に対しては、わざと変な名前で呼ぶ。

弓を得物としていたが、右腕に深手を負い、現在は扱うことが出来なくなった。

「ハッ!」と息を吐くのが癖。


ファスティアでの戦闘により右腕と右眼を失ったが、どうたいにより機能を補っている。その際、右手首を高速回転させる〝〟機能を装着されてしまったが、ジェイド本人は気に入っているようだ。



初登場:第1章



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◆ジニア  ◆人物/住民/学生/人間族


魔法王国リーゼルタの魔法学校に通う学生。17歳の自称・優等生。

学校の制服でもある、しゅう入りの魔法衣ローブを着ており、紫の長い髪と眼鏡が印象的。


本を読みあさるのが趣味で、様々な色恋沙汰の知識を持つ。だが、自身の恋愛に関しては奥手の模様。落ち着いた歳上の男性が好みのタイプ。


ツッコミが得意。感情が動くと眼鏡がズレる。

エルスたちに護衛される形で一時的に行動を共にした。


魔法が大好きで、特にエルフ族やエルフ族の血を引く者に対して憧れと劣等感を抱いているようだ。魔物との交戦の際、ニ系統の精霊魔法を操ったエルスを〝ハーフエルフ族〟だと認識し、彼への敬意を示すと共に態度を軟化させた。


気が強い性格に思われるが、弱っている相手を必要以上に責めたりはしない。

自身の命を執拗に狙ってきたミーファに対しても「もう痛い目に遭ったから」と、謝罪を受け入れて和解した。


エルスらと別れた際、霧に包まれる港で独り、再会を願っていた。

また、将来は冒険者としての道も視野に入れている様子。

その後は問題なく魔法学校へ戻ることができたらしく、友人の少女らと談笑する姿が確認されている。



初登場:第2章



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◆ジャイアントバット  ◆魔物/動物型/コウモリ


コウモリタイプの魔物ですわね。

太陽ソル閃光ひかり〟を避けるため、主に地下洞窟に多く生息しています。


わずらわしい鳴き声と共に飛来し、鋭い牙で噛みついてくる以外には、特に脅威は感じませんわね。


しかしながら、やはり集団で囲まれた場合にはその限りではありません。

また、警護対象や非戦闘員が同行している際などは、尚のこと。

そういった状況では、くれぐれもご注意くださいね?


洞窟内とはいえ頭上を飛行しているため、手持ちの武器によっては攻撃が当たりづらい場合もありますね。遠隔攻撃が可能な武器や、魔法などを活用すると良いと思います。


洞窟や打ち棄てられた室内に生息する関係上、街で暮らす人々が遭遇する機会は少ないですね。

とはいえ、魔物は魔物。

どうか冒険者の皆様は、積極的に退治してくださいますよう、お願いいたしますね。



解説者:商業都市ランベルトス・商人ギルド

    ギルド職員・クレオールさん


初登場:第2章



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◆ジャイアントラット  ◆魔物/動物型/ネズミ


でけェネズミの魔物だなッ!

そんなに強くねェし、俺みてェな駆け出し冒険者でも一撃だぜッ!


ただし、戦えねェ街の人たちや、大量に出てきた時なんかは一応気をつけたほうがいいな。特に囲まれると厄介だぜ。

毒とかそういうのは無いッぽいけど――だからッて、わざわざまれてみるッてのはやめとけよなッ!?



解説者:駆け出し冒険者・エルスさん


初登場:第1章



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◆ジャイアントワーム  ◆魔物/軟体型/ミミズ


っきなミミズの魔物だねぇ。

太さや長さは色々なのがいるみたい。

いきなり地面から生えてきて噛みついてくるから、魔物がいる場所で油断しちゃダメだよ?


この魔物の消化液は素材にも使えるみたいだけど、採るには専用の道具が要るみたい。あと、錬金術で同じ成分のが作れるみたいだから、わざわざ狙う人はいないんだって。


ちなみに、おじいちゃん特製の〝ドワーフ風山の幸ハンバーグ〟の材料にはならないみたい。あれは〝魔物〟じゃなくて〝動物〟なんだって。

こっちは「運よく肉が採れても土の味しかしないぞ」って言ってた。

うーん……。なんか、かわいそう。



解説者:駆け出し冒険者・アリサさん


初登場:第1章



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◆ジャスティスレッジ  ◆アイテム/武器/巨大斧/銘品


ミーファのものである巨大な斧。彼女自身は〝せいてっかい〟と呼んでいる。

しかしながら、その強度や破壊力はとても鉄製とは思えず、何らかの比喩であることは間違いない。


鍛冶と錬金術の本場・ドラムダで創られたこともあって性能は凄まじく、ミーファが乱暴に振り回した際にも、華美な装飾の一つも欠けることがない。


また、特筆すべきは柄と斧頭刃アクスヘッドが分離し、刃の部分のみがとうてきされるといった機構が組み込まれていることだろう。これらのパーツはきょうじんな魔法繊維で繋がっており、その状態で振り回したとしても切れてしまうことはない。


この仕組みによって小柄な体格からくる間合いの不利を解消し、相手に対して不意打ちの先制攻撃を仕掛けることもできる。

彼女の前に立ち塞がる悪は、正義の名のもとに無惨に打ち砕かれてしまうのだ。



初登場:第2章



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じゅう  ◆アイテム/武器/魔道具


ディークスが所持していた未知の武器。彼の知識と要望によって、ボルモンクさんせいが嫌々ながら製造させられていた。


〝風の精霊石〟を組み込むことにより、風圧を用いて弾丸を発射するどうの一種。こうした仕組み上、正確にはエアガンに分類される。

弾丸は鉄・鉛・銀といった金属の他、〝こうつえ〟と同様の素材を使ったものも存在していた。


この〝銃〟と同様の武器がミストリアスに存在していなかったわけではなく、〝魔銃ヴェルジェミナス〟なる武器の存在も確認されている。



初登場:第3章



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◆シュセンド  ◆人物/国家元首/大盟主プレジデント


商業都市国家ランベルトスを統治している、商人ギルドの大盟主プレジデント

〝肉塊〟や〝肉のスライム〟と称されるほどの巨体と容姿をしており、体のサイズは一般的な人間族の三倍以上。


本名は別にあり、〝シュセンド〟という名は大盟主プレジデント就任の際に先代から引き継いだもの。大盟主プレジデントがこの名を引き継ぐことは、はるかそうせいからの伝統のようだ。


巨体ゆえに自由に動くことができず、一日の大半をえっけんしつの玉座にて過ごしている。

玉座は自走可能である他、博士はかせによって作成された少女型の自動人形をはべらせ、積極的に〝れぢゃあ〟を楽しんでいる。


娘のクレオールいわく複数の妻がいるらしく、子供がたくさんいる。

欲望に忠実な上、独特な話し方をするが、彼なりのきょうは持ち合わせている模様。

ミーファいわく「根っからの悪人ではない」らしい。


クレオールを心から愛しており、彼女を妻に加えることが密かな夢。

なお、ミストリアスにおいて近親者間での結婚は禁止されておらず、特に珍しいことではない。


エルスたちが〝特命ギルド〟の所属となって以降は、彼らの実質的なボスとなる。

しかしながら、エルスらに過剰に特権を付与しすぎたことや、クレオールに逆らえないことなどから、あまり無理難題を押し付けるようなことはできないようだ。



初登場:第2章



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疾風の盗賊団シュトルメンドリッパーデン  ◆組織/団体


ジェイドが率いている盗賊団。ファスティア郊外の洞窟を根城に盗賊行為を働いていた。

盗賊ギルドに所属しており、従者級サヴァントギルドとして登録されている。

第1章にてエルスとの戦いによって壊滅し、現在のメンバーはジェイドのみとなってしまった。



初登場:第1章



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じゅもん  ◆設定/魔法/世界観


魔法を発動させる際に必要となる暗号コード

神聖文字の組み合わせによって構成されており、適切な呪文を唱えた後、発動の命令コマンドを下すことで魔力素マナに魔力を流し、発火や発光・損傷部位の修復といった様々な効果を実行させることが可能となる。


古代のそうせいにおいては、古代人エインシャントらによって多種多様な呪文が編み出されていたが、さいせいとなった際に、その多くが〝禁呪〟として抹消されることとなってしまった。



初登場:第1章



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◆ジュンナ  ◆人物/商人/人間族


エルスたちがきょてんとした酒場で給仕をしている女性。

店主マスターとは夫婦であり、共同経営者。

長く連れ添っている夫を、今でも深く愛している。

近ごろ夫の頭髪が薄くなってきたことが小さな悩み。


ノインディア出身で、素朴で味わい深い料理を得意とする。



初登場:第2章



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しょう  ◆設定/世界観


魔物を倒した際などに吹き出る〝黒い霧〟を指す言葉。

人体にとっては害があり、高濃度のしょうの中では体力と魔力素マナを徐々に削られてしまう。


そのため、大量の魔物に包囲された際には、魔物そのものは元より、撃破後にあふる瘴気の影響にも気を配りたい。


瘴気が滞留している場所では必然的に魔力素マナの濃度が低く、魔法の乱発などを行なうと、あっという間に体内の魔力素マナを使いきってしまうだろう。


強力な毒性がある一方、魔力素マナをも超えるエネルギィを秘めており、どうたいといった一部のどうの動力源としても用いられる。



初登場:第1章



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◆ジョエル  ◆人物/商人/人間族


ランベルトスにて、エルスたちがきょてんとしていた酒場の店主マスター

本名はジョエルなのだが、基本的に酒場から出ないために呼ばれる機会は少ない。

黒髪をオールバックに固め、口ひげを生やしている。


悪党の多いランベルトスでも〝中立派〟と呼ばれる酒場 兼 宿屋を経営しており、ニセルとは古い顔馴染み。

店名は〝J&J’Sジェイアンドジェイズ TAVERNターヴァン〟であり、軒先に看板も掲げられているのだが、神聖文字を読める者が少ないためにあまり知られていない。


どこか自信なさげな口調だが、心の底には熱い魂を秘めている。

かつては冒険者をしており、もう一度旅に出て世界中の酒を集めるのが夢。

近ごろ頭髪が薄くなってきたことが一番の悩み。


酒場で給仕をしている女性とは夫婦の関係で、現在でも心から彼女に惚れている。

子供も居るらしく、夫婦で酒場の経営と育児に精を出している。



初登場:第2章



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しょくばい  ◆設定/アイテム


魔法を使う際に用いられる道具の総称。

杖や魔道書、祭祀用の法器などが代表的。


魔法を使用する際の魔力素マナの消耗を抑制する、集中力を高めるといった効果が得られる他、光魔法のセフィルドなど、魔法によってはしょくばいの補助がなければ発動させられないものも存在する。


高位の魔術士のなかには特定のしょくばいキーに設定することで、自身にしか扱えない専用の魔術を開発する者も多い。



初登場:第2章



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しんせい  ◆設定/文化


古代のそうせいに使われていたとされる、26種の古代文字。

現在では主に呪文の詠唱に用いられることが多いが、実際に文字を読むことのできる者は少なく、大抵の者はおんのみを教わって丸暗記している。


そうせいから続く古い拠点には、神聖文字によって街の名がつづられた看板やアーチ門などが現在も残されている。



初登場:第1章



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しん殿でん  ◆人物/騎士/聖職者/管理者


世界最高の権力を持つ〝ミルセリア大神殿〟に所属する騎士。

神の直属の使徒とされ、〝神が定めた法と秩序〟を維持するため、世界中の街に配置されている。


治安維持の他、住民らの出生による命名の管理や、入退居などの役所仕事全般も担当している。


町が正式な〝きょてん〟として認められるには、彼らの承認を受ける必要がある。承認を受けていない場合や、所有権が放棄された建造物は〝霧〟による修復効果を受けられず、やがて朽ち果ててしまう。



初登場:第1章



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じんるい  ◆世界観/種族


そうせいにおいて〝偉大なる古き神々〟により創造された、ヒュレイン族・マナリエン族・アルミスタ族の三種族および、それらの混血種族をさす。

そうせいの末期にはそれぞれ、人間族・エルフ族・ドワーフ族の呼称が多く用いられていた。


単純に〝人〟もしくは〝〟と呼ばれることが多い。

一部には〝にんげん〟と呼称する者もいる。

〝神々の奴隷〟などと記された記録も存在し、〝偉大なる古き神々〟によって使役されることを目的に生み出された可能性が高い。


そうせいの終わりと共に消滅するが、さいせいのはじまりと同時にさいせいしんによって復活された。


光の神・ミスルトの加護を受けており、命が尽きると〝白い霧〟となって消滅するのが特徴。加護により、光の攻撃魔法の効果が通用しない。



初登場:第1章



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