第3話  しまった!キンキンに冷えたビールはあるのに枝豆買い忘れたわ!!


「ステータス」



 やっと…。やっと!!言わせることが出来ましたわ!!

 なんなんですのこのクソガキ。精神年齢が1=歳とかそこらなのでは?

 それはそれは苦労しましたわ…。見事なまでの営業スマイルを顔面にボンドで貼り付け、褒めて、煽てて、機嫌を良くして!内面では藁人形に五寸釘が何回実行されたか!



 そんな苦難の末、ようやくステータスと言わせた私、女神偉い!可愛い!異論は認めん。



 そして浮かび上がるゲームのようなステータス画面。


「この変な女のことを聞きたくないが、仕方なく言ってやったら…。なんだこれ?重力ガン無視で板が飛んでるぞ?裏にプロペラが隠してあるのか?」


 まだ、信じれないんですかね?ここ異世界ですよ?剣と魔法ですわよ?というか目の前にビューティフルな女神がいましてよ?


「プロペラ無いな…」


「これがステータスですわ。この世界のシステムによってあなたの目の前に出現しました」


「あ、聞いてないから」


「はいぃ?」



 絞めていい?これが勇者とか世も末よ?ダメ?



「なるほどな。物の見事に全部1だ」


「あ…」


 そういえば、ムカついてついステータス割り振りをコメディーに突っ込んでしまいましてたですわ。いやね?天界から見てて面白い方がいいじゃない?

 こいつをダシにしてビール流し込むとか最高〜。とか考えてたわけじゃありませんよ?






 枝豆、準備し忘れてましたわ。





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ステータス


名前 根瀬 魄斗

性別 男

レベル 1

職業 勇者

副業 なし


HP 100

MP 1


攻撃力 1 (物理攻撃値)

防御力 1 (物理防御値)

瞬発力 1 (物理速度値)

精神力 1 (魔法攻撃値)

忍耐力 1 (魔法防御値)

思考力 1 (魔法速度値)


幸運力 1 (確率幸運値)

発想力 1 (戦術発想値)

統率力 1 (統率適正値)



女神補正


コメディー 500 (■■■■■■■■)




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「俺の成績表みたいだな?」


「ますます不安だわ!!」

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