地理設定

・メガロ大陸

 元ネタはギリシャ語で大きいの意味を持つ「μεγάλο」より。

 プセヴェイティシに存在する大陸の一つ。

 魔法技術に優れており、魔道具なども発達している国家が多数存在しているが、それらの技術が発達した背景には慢性的な魔物との戦いという理由が存在してる。

 過去に比べれば魔物被害は少なくなってきてはいるが、最近は現地民の知性レベルが全体的に上昇傾向にある為、魔物の強さもそれに併せて引き上がってきている。

 その為に魔法技術や魔道具といったアドヴァンテージを持っていたとしても、強い魔物との先頭に置いては油断は禁物といった状況である。

 また転移者を召喚する召喚儀式を運用する国家が多数存在し、優れた力を持った転移者を軍事利用している。


・・メガロ大陸の平均的な技術レベル

 技術レベルとしては近代に近しい生活水準を保持してはいるが、それは転生者や転移者等の圧倒的な能力を持つ存在があってのことで、そういった超常の存在の手が届かない所では未だに中世後期頃の場所もあれば工業化が始まった程度の水準の処もあり、技術レベル文化レベル共に地域によってばらつきがある。


 また、魔物による村・街・都市の分断はどの国家でも問題視されており、これが理由により人口が増やせない事態となっている。

 人口が増やさない主な要員は居住面積もだが、食料を確保する為の面積が確保出来ないことが多い。

 比較的魔物被害が少ない地域で農業が行われているが、そういった地域でさえも真物の被害というものはゼロではなく、定期的に襲われてしまう現実が在る上に、そういった比較的安全な地域でさえ、それ程多く存在している訳ではない。


 総評としては、優れた力を持った者の恩恵を受けられる大都市は非常に豊かな生活を送れているが、その逆に小さな村等では慎ましやかなとは表現出来ない程の格差が存在してしまっていて、良くある異世界ファンタジーよりもその辺りの差は酷い物となっている。


・・メガロ大陸での奴隷

 上記の技術レベルの所で触れたように、メガロ大陸では地域によって格差が存在しており、それが理由によって生きていくことすら困難な人々というものが一定数存在している。

 こういった存在に対して隷属魔法を用いて奴隷化すると言うことが日常的に行われている。

 国家によって法によって禁止している処もあるのだが、殆どの国が奴隷制度を公式な者として経済活動の一環として認めている。


 奴隷に対する扱いについてだが、国家により違いはあれど、余程酷い法を掲げて管理をしている国家は希で、国民の感情としても特段に酷い扱いをする物では無いが、それでも一段…二段と下に見る傾向が見られる。


ドゥーリョス王国

 元ネタはギリシャ語で奴隷の意味を持つ「δούλος」より。


 数多の森を内包し豊かな森林資源を保有してる国家ではあるが、それらの森林の殆どが湧き点を多数抱えた魔物の巣窟となっている。


 経済規模は国土に比して少なく、周辺諸国と比べても脆弱。


 貧しい村々から口減らしの子供達を集め奴隷化して国外へと輸出している。

 他の国家からすれば、体の良い人的資源確保の為の国家として認識されており、その為に戦争などと言ったものからは無縁である。

 戦争に関しては、魔物が跋扈する森林が存在するのも、仕掛けられない理由として挙げられる。


 常に人的資源を国外に流出している為、人口が増える気配が一切ないが、そもそもの問題として人口が増えたとしても、それを養えるだけの素地がない。

 先にも書いたが、国土の多くが魔物が跋扈する森林の為魔物被害が後を絶たず、周辺国家からすると体の良い奴隷販売国家的な扱いを受けている為、国家がなくならない程度の協力関係しか結べていない。


 国家戦力としての転生者・転移者が現在存在しておらず、有事の際には周辺諸国から派遣をして貰い対応をしている。


 国家としてはどん詰まりで、今以上の成長を遂げる為にはなにがしかの功績が必要になってくるだろう。


・・バッティキ・ファルディ

 ギリシャ語で深く広いの意味を持つ「Βαθύ και φαρδύ」より。


 メナ・シンケクリメノ・アトモが出現した湧き点が存在するもり。


 とても広大な面積を誇る巨大な森で、数多の湧き点が存在してる魔物が跋扈している危険な場所。


 ドゥーリョス王国の西部に存在し、ドゥーリョス王国西海岸と王国中央部を南北に縦断するように存在している。

 この為、西海岸へ向かうルート又はその反対の西から中央(東)へ向かう為には大きく迂回する南回りか、国境を越える北回りのルートが存在してる。

 若しくは危険を承知で森の中を移動する。

 森の中は湧き点から出現する魔物が多く存在している為、禄に開拓が行われておらず、道なき道や獣道や、魔物狩り達が使うような細い道を使用する。

 どの道を使用するにしても、魔物に襲われるリスクは付き纏うことになる。


 この森…バッティキ・ファルディの魔物素材の確保と流通を主産業としている街パンドゥの西に存在している森、パンドゥまでは西に徒歩で半日程の場所に存在している。


バッティキ・ファルディ外縁部

 森の最外縁部分を指し、湧き点があまり存在していない場所。

 この外縁部では湧き点から出現した魔物の内比較的弱めの魔物のみが存在している。

 空間中のエーテル量がそれ程多くない上に湧き点も少ない為バッティキ・ファルディとしては最も危険度が低い場所。とはいえ、現地民からしてみればきちんと準備をしなければ容易に命を落としてしまう。


 複数人で徒党を君で種族レベル20以上必要


バッティキ・ファルディ中層部

 バッティキ・ファルディに分け入りしばらくすると到達する領域。

 外縁部に比べエーテル量と湧き点が多く存在する場所。

 それ相応にレベルを上げていなければ到達することさえも難しい。


 複数人で徒党を組んで種族レベル30以上必要


バッティキ・ファルディ深層部

 バッティキ・ファルディの北部に二カ所存在している。

 さらにエーテル量と湧き点が増え危険度が激増している。


 複数人で徒党を組んで種族レベル50以上必要


バッティキ・ファルディ最深部

 バッティキ・ファルディ深層部のさらに奥に存在している領域。

 一部の超越者のみが到達可能。


 最低でも種族レベル60以上無いと到達することさえ出来ない。


 100mクラスの巨木が乱立して存在している。

 枝葉の生え始めの所までは個体差はあるものの凡そ50mもある。


木と木の間は数十メートルという単位で距離が開いており、日光が遮られた鬱々と森の中とは思えない程のスペースが存在している。

 こういった事情から、身体が大きな魔物でも余裕を持って行動をすることが可能である。


・・パンドゥ

 ギリシャ語で何処にでもあるの意味を持つ「Παντού」より。


 メナ・シンケクリメノ・アトモが出現した湧き点が存在する森、バッティキ・ファルディの東に徒歩で半日程の場所に存在している街。


 森を探索している高レベルの魔物狩りによってもたらされる、魔物素材によって発展している。

 大小様々、目的も様々なギルドが多数存在し、活発な経済活動が行われている。

 その裏では、バッティキ・ファルディで活動する魔物狩りの死亡などにより、未亡人や孤児などが絶えず発生してしまう問題は常に抱えている。

 こういった事情がある為、破産者を奴隷化してして商売を行っている商人が一定数いる。

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