第3話 購入
シンジは帰宅して、アイが言っていたVRLIFEについて調べてみた。
ヴァーチャルの世界でもう一つの暮らしができるというものらしい。
アバターを作りそこで様々なことができるみたいだ。
メタバースというVR空間で第二の人生をというキャッチコピーを目にして、そういう世界があるのかと思った。
まずはVRAIを手に入れなくては始まらない。VRAIから生体認証をしてヘルメット型のVRAI(メットブライ)を装着して、VRLAIFにダイブインするながれになっている。
いろいろ買わないとできなさそうだな。早めに買っておくか。シンジはネット通販でVRAIとヘルメット型のVRAIを購入した。
安くない買い物だったが、VR空間というものに興味があったし、あの紙のこともあったのも購入の後押しをしてくれた。
まずはやってみなくてははじまらない。シンジの好きな行動理念だ。
ネット通販で購入して、いろいろ調べたので気分転換に水分を取ろうとキッチンに行った。
マキが暖かいレモン白湯を飲んでいた。夜中マキは決まって白湯をのんで冷えから体をを守っている。
白湯の味はいくつかあって、レモン、オレンジ、ピーチティetc。
今日はレモンのようだ。
「そういえば、マキはVRAIってコンタクトレンズのVRAIっていってVR空間にアクセスできるんだけど。」
マキは両手で抱えていたマグカップを一口飲んで
「そういうのあるんだ。知らなかったよ。シンジはそれを持っているの?」
「今さっきネットで買ったよ。使ってみてよかったらマキの分も買っていっしょにやろう。」
「たのしそうだね。まあ私はあまりネット関係つよくないからシンジに任せるよ。設定とか自分でできないし。」
届くのは一週間後だ。
lost my self 緑星 @greenstarwork
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