いくのひ
バブみ道日丿宮組
お題:清い夕日 制限時間:15分
太陽を浴びながら走れと昔はいったものだけど、今じゃ体罰だ。
水分はきちんととらなきゃいけないし、体力がなくなるまで運動させてはいけない。
まぁだからといって、毎度見学の私がいうべきことじゃないだろう。
休み理由もいろいろで、お腹が痛いだとか、生理が辛いだとか、足を捻ったとか。
毎度のこと言うので、体育教師は私が行くだけで見学にしてくれるようになった。そうなれば、体操服に着替えるのも意味はないので制服で皆を見るようになった。
自分だけ校舎の影が伸びる場所でのほほん。
友だちは何も言わない。無理はよくないよねとか堂々と言われた。
体育の成績はその分低い。やってないし、見てないしで、他につけようがないだろう。他の教科はまぁまぁいい程度。平均以上であるから親には何も言われてない。
体育を休んでるからといって体育祭は参加しなきゃいけないのですごく億劫。代わりに誰か走って欲しいといいたいところだが、きちんと私の枠があるためそうはいってられない。
昨今は気温が高いので、体育祭は夕方から夜にかけてやるようになった。
ライトアップされてはいるが、やっぱり暗いため、正確な動きが必要とされるのは必然としてなくなった。玉入れとかね。
そういえば授業開始も遅くなった。
通勤通学ラッシュを避けるためとかなんとかで、午前十時から始まるようになった。もっとも体育系の部活は朝早くからあるから、あまり変わらないとのことだ。
もちろん私は帰宅部なので、朝をゆうゆうと寝て登校する。
ラッシュ後に登校して、ラッシュ前に帰宅する。
実に楽。
とはいえ、昔と違って会社も午前九時固定じゃなくなった。お昼からとか、夜からとか、いろいろな時間に分かれた。
それでもラッシュはなくならない。混雑は減らない。人の数が増えすぎてるのが理由だろう。
長寿はいいことかもしれないけれど、人の数はだんだんと減らしてくべきじゃないだろうか。
資源が切れるのがはやいだろうな。
まぁその時には私はもういないだろうけど……。
授業終了のチャイムが鳴り、一足先に私は教室に戻った。
いくのひ バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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