『まっちゃ売りの少女』 バトル6
『うわ。これは、たいへんに高価なダイヤモンドです。全部売っても、おつりがたくさん出ますが、そんなには、持ってないです。』
爆弾売りの少女が、言いました。
『いいわ。追加を持ってきてもらえる?』
『それは、できますが、あさってになります。』
『いいでしょう。あさって、同じ時間に。それと、あなた、それ、まっちゃですか。』
『まっちゃです。日本で作られました。シズオカという場所の、ドーム栽培です。』
『正規ルートではない?』
『まあ、おやすくなっていますから。』
『ふうん。ちょっと、見せて。サンプルない?』
『あります。これです。紙コップもあります。』
『おやおや、準備のよいこと。お湯は?』
『あります。この、魔法瓶に。』
『あなた、なかなか、やるわね。儲けはあるの?』
『まあ、その日によります。』
まっちゃ売りの少女は、紙コップと、サンプルを差し出しました。
じっさい、彼女は、非常に良心的な販売員なのです。
『ありがとう。失礼。』
ミサルは、お茶の葉を、指で転がしたり、香りを確かめたりしました。
それから、紙コップに入れて、お湯を注ごうとしましたが、あっ、お湯をこぼしたと、まっちゃ売りの少女は、思ったのですが、でも、ミサルは、ふと、動きを止めました。
『このお湯は、ぬるすぎね。その魔法瓶、性能悪くない?』
『あ、あの、まあ、ちょっと、旧いです。』
『まあまあ。いいわ、この核爆弾は、確か、コンロにもなるのね。』
爆弾売りの少女が、答えました。
『そうですよ。こう、ひっくり返したら。』
すると、ミサルは、どこからか、ヤカンを取り出しました。
『その、魔法瓶の中身、入れなさいまし。』
『あ、はい。』
まっちゃ売りの少女が、やかんに、魔法瓶の中のぬるくなったお湯を入れます。
『よっしゃ。スイッチ、オン。』
🍵😌✨
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