第6話 遠距離光の剣

 あ~よく眠った~。やっぱりエイジの快眠魔法はとても良いね~。あれ? どうしたの? 結界の外に魔物が気になる? 分かった! すぐに倒してくるよ~。


 えいっ! やっ!


 ただいま~エイジ~『クリーン』お願い~それにしても剣が短くて返り血が凄くうざったいのよね。うん? 光の力を剣にまとわせられないかって? どうして? 光の力で剣を長くしてみる? へーそんな事出来るんだ? やってみるね~。


 光の力を剣に沢山まとわせて長くする…………うん! 出来た! わあ~! これなら遠くからでも魔物を攻撃できそうだよ! ありがとう、エイジ!


 空の上の魔物は対処出来なかったからこれでやってみようかな…………わあ! 出来た! 飛んでいる魔物を刺し落とせる! 少し魔力を使いそうだけど飛ばせないかしら…………わあ! 出来たよ! これなら遠い敵は飛んでいる敵も問題ないし、何よりエイジの隣から離れなくても攻撃出来るからいいわ! エイジ、ありがとう! おかげで便利な力を使えるようになったよ~。


 あら、セリナちゃん。やっと起きたの? いつもお寝坊さんね~最近エイジはしっかり起きるようになったのよね。え? エイジが最近寝れないのは周りに魔物が沢山いるから怖くて寝れない? どうして? 私が隣にいるでしょう? 何の問題もないよ。私の隣が世界で一番安全なんだから、安心して寝てていいからね?


 それじゃそろそろ出発しようか! 今日で『絶望の森』も抜けれそうだよ。まもなく魔王城なんだね……早く魔王を倒して、エイジの平和を守らないと、夜しか眠れないよ。え? 昼寝も大事でしょう? 満足して昼寝もしたいな~。


 ねえねえ、エイジ、魔王を倒したらどうする? 旅に出る? どっかで冒険者する? それとも……………………あ……そこは私と結婚とか言わないんだ…………え? 何でもないわよ! さあ、行くわよ!




 えいっ! やっ! ふっふん♪ これなら遠くからでも攻撃が届くから楽ね~どう? セリナちゃん! 凄いでしょう! エイジが教えてくれたんだよ? えへへ~うんうん! うちのエイジは本当に凄いんだから!




 ふう……そろそろ森を抜けるかな……それにしても魔物が多すぎて倒すのはそうでもないけど、汗かいたわ。………………あれ? 汗……? クンクン。……っ!? え、エイジ! 近づかないで! いいから! そして今すぐ私に『クリーン』を使ってよ! え? どうして返り血も浴びてないのに『クリーン』が必要だって!? い、いいのよ! 私が使って欲しいだけだから! お願い! 今すぐ『クリーン』をお願いします! ……………………はぁ……ちょっと油断してしまったわ…………。



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