第二回 用語集

 第三十一話から第七十六話までの用語(+α)をまとめました。

 未読の場合は、上記の範囲を全て読まれてからの閲覧をお勧め致します。

 特殊な用語の他、地名や団体名なども記載します。

 

 ※内容の振り返りに使っていただければ幸いです。【重要度:高〜中】の用語は、前回から引き続き掲載しております。


◇◇◇【重要度:高】◇◇◇


 ◆シラハオリ◆

 

 ❀ 謎の行事。北海道の田舎にある馨の父方の実家で毎年行われている。

 漢字表記は未だ不明。


 ❀祁荅院けどういん家という一族が所有している土地内にある、「社殿」のような場所で行われている。


 ❀ 参加する者は皆そろって真黒な袴や着物を着用し、きょうのような言葉を長い時間聴かなければならない。

 馨曰く「苦行以外の何物でもない」(第八話より)。


 ❀ 着用する袴などのサイズはきっちりと毎年確認しなければならない(第八話で馨の母真咲まさきが発言)。


 ❀ 馨にはこの行事の目的が一切分からない。

 昔しつこく親族に聞いて回ったが、全員に「20歳になったら」とはぐらかされた。


 ❀ 一時期は怪しい宗教かと疑ったが、ネットで調べても有力情報は無し。

 馨自身も洗脳された覚えはなく、親が献金などをしていた様子もない。


 ❀ 第十七話にて馨の夢に出てきた「社殿のような建物」は、シラハオリの前に大人達が話し合いをする場所。

 祁荅院けどういん家の敷地内に実際にある。馨は小学4年生の夏休みに大人達の話を盗み聞きしようとここに近づいたが、失敗に終わっている(第十八話)。



 ◆祁荅院(けどういん)家◆


 ❀ 一花いちはな家の隣(と言っても所有している土地が互いに広いため少し距離がある)に住んでいる一族。

 馨は素性をほとんど知らない(第八話)。



 ◆一花(いちはな)家◆


 ※続柄は馨から見たものとする。


 ❀ 一花 真咲(まさき)・・・母。


 ❀ 一花 綺(あや)・・・姉。


 ❀ 一花 創(そう)・・・叔父。


 ┈┈┈本編未登場の親族┈┈┈


 ❀ 一花 織(しき)・・・父。


 ❀ 一花 仁(じん)・・・祖父。


 ❀ 一花 澄惠(すみえ)・・・祖母。


 ❀ 一花 幸(こう)・・・曽祖父。


 ❀ 一花 遙(はる)・・・従妹いとこ。高校1年生。


 ❀ 一花 詠(うた)・・・叔母。遙の母。


 ❀ 一花 染李(せんり)・・・叔父。遙の父。


 ❀ 一花 萌(もえ)・・・再従姉はとこ


 ❀ 一花 晴(せい)・・・再従弟はとこ



 ◆RUINED LIGHT(ルーインド・ライト)◆

  

 ❀ 2000年ごろ、日本のゲーム会社が発売したホラーアドベンチャーゲーム。


 ❀ 馨と悠大ゆうだいは昔からこのゲームが好き。

 共にプレイするだけでなく、互いの解釈を話し合ったりもしていた。


 ❀ 独特な世界観が売り。

 悠大曰く『内容がなかなかの鬱展開で表現も規制ギリギリ、続編は望み薄って言われてた』ゲーム(第二十八話)。


 ❀ 2014年に『2』が発売されることについて言及されている(第二十八話)。

 そこから推測すると、序章(2014年10月)第三話で馨と悠大がプレイしているのが『2』であると分かる。



 ◆エナ◆


 ❀ ホラーゲーム『RUINEDルーインド LIGHTライト』一作目の主人公であるジャックの一人娘。


 ❀ 車椅子に乗って生活をしていた。男手一つで育ててくれた父のため、自分の足で歩けるようになりたいと願う(一作目の話)。


 ❀ 『神』を復活させようとしていたカルト集団に騙され、連れ去られる(同じく一作目)。


 ❀ 髪はブロンド。


 ❀ 一作目では幼かったが、二作目ではハイティーンに成長していて、自力で歩けるようになっている。


 ❀ 悠大ゆうだいは「エナの存在についての解釈」を力説していたが、馨は眠くて聞いていなかった(第二十九話)。

 【神の名=再生や回復を意味する言葉】

 【エナ=自力で歩けるように回復】

 つまり【神=エナ】である、と悠大は言いたかった。

 しかし、この考察が合っているかどうかは不明。



 ◆異形◆


 ❀ 2014年10月某日、馨が大学2年生のとき、一人暮らしの家で遭遇(序章)。


 ❀ ちょうどその1週間前に、馨は恋人に家を出て行かれた。

 そのショックで見た幻覚だろう、と当初馨は思っていたが、実体があることが判明(序章の最後)。


 ❀ 矮躯わいく、黒色の長い髪、血の気のない白い顔、鋭い爪が特徴。


 ❀ 床を這いずり、何か喋っていた。


 ❀ 度々馨が見る悪夢に現れる存在(第十七、五十三話)や、百花ももか 千恢ちひろがクローゼットの中で見たと言い張る存在(第五十九話)と同一のものであるかどうかは目下不明。



◇◇◇【重要度:中】◇◇◇


 ◆ warehouse(ウェアハウス)◆


 ❀ 星桜学園大学せいおうがくえんだいがくにある軽音楽サークルの一つ。

  最も初心者向け。


 ❀ 毎年学祭でやるサークル対抗ライブでは、何年も優勝できていないらしい。


 ❀ ライバルサークルは「星桜せいおう軽音楽部」と「AMC(Awesome Music Community)」。


 ❀ 馨が入部を決めたのは、軽音系サークルで唯一ここだけ部費がタダだったから。


 ❀ 2013年度の部長は英文学科2年のあずま 昊龍ひろたつ



 ◆ ainy(アイニー)◆


 ❀ 馨が悠大ゆうだい寧々ねね鉈落なたおちと共に組んだバンドの名前。


 ❀ 四人の苗字の頭文字を取って良い感じに並べたもの。悠大曰く「我愛你ウォーアイニー」の意味を込めたらしい(第三十八話)。



 ◆ "embraceエンブレイス shylyシャイリー" ◆


 ❀ 寧々が夏休みのライブで演りたいと言った曲(第五十話)。

 恋愛ソングである。


 ❀ 男性と女性のデュエットで、寧々は馨と共に歌うことを希望した。



◇◇◇【重要度:低】◇◇◇


 ◆ 星桜学園大学(せいおうがくえんだいがく)◆


 ❀ 関東地方某所にある文系の私立大学。

 周辺はいわゆるベッドタウンらしい。


 ❀ 馨は文学部 英文学科に所属している。


 ❀ 学部学科情報

  文学部:英文学科/総合文化交流学科

  経済学部:経済学科/経営学科/経済法学科

  社会福祉学部:社会福祉学科/福祉心理学科

  短期大学部:英文学科/総合ライフデザイン学科

  

 ❀ 文学部と経済学部の偏差値はおよそ10程度の差がある。

  

 ❀ 中央棟:この大学で最も大きな建物。数々の主要な講義室、ラウンジ、学生支援課の事務室などが入っている。

 各階ラウンジ側の壁は全面ガラス張りで、無駄に壮大で高級感がある。自動販売機やくつろげるソファや椅子が設置されている。


 ❀ B館:隣の真新しい中央棟と違って夕方以降は人気ひとけがない。

 2階廊下には、図書館へ繋がる連絡通路や、チャペルの2階席への入り口がある。


 ❀ サークル棟:学内サークル全ての部室が入っている建物。馨曰く「廃墟」。

 4階建てなのにエレベーターもない。

 warehouseウェアハウス(前述)の部室はその4階にある。


 ❀ 学生会館:購買部(1階)、ラウンジ(2階)、学生食堂(3階)からなる。入り口前には時々キッチンカーや屋台が来る。

 淀名和よどなわ 夢舞ゆまの好きな『たこ屋キッチン』の屋台は毎週火曜日に来ている。もち明太チーズたこ焼きなど、風変わりなメニューが多い。徐々に人気が高まっているとかいないとか。



 ◆ 東大路通(ひがしおおちどおり)◆


 ❀ 馨の住む関東某所の中心部にある主要な駅。駅前にはスクランブル交差点があり、周辺は昼も夜も賑わう繁華街となっている。



 ◆ 東大路(ひがしおおち)中央公園◆


 ❀ 地下鉄「東大路通駅」そばにある、大きな都市公園。

 夕方からライトアップされる噴水広場があり、ここで馨は寧々ねねから誕生日プレゼントを貰った。

 


 ◆美麻(みあさ)◆


 ❀ 馨が現在一人暮らししている場所の地名。


 ❀ 街からは少し離れている住宅街だが、静かで住みやすい。

 その代わり、大学に行くのに地下鉄+徒歩で50分かかる。



 ◆ 堂の池(どうのいけ)◆


 ❀ 千恢ちひろが住んでいる場所の地名。

 馨の住む美麻みあさまでは地下鉄でたった一駅。



 ◆ 紫苑(しおん)公園 ◆


 ❀ ちょうど美麻みあさどういけの中間、住宅街にある公園。


 ❀ 敷地面積はさほど大きくないが、木々は丁寧に剪定されており、遊具の塗装も真新しく小綺麗。


 ❀ 馨が千恢ちひろに呼び出され、淀名和とバンドを組むことを提案された場所である(第四十八話)。



 ◆ 東21丁目(ひがし21ちょうめ)◆


 ❀ かなり街中の方にある駅の名。

 寧々ねねが現在家族と住んでいる場所らしいが、嘘である可能性もある。



 ◆ 映画研究会◆


 ❀ 馨が姉のあやに、入部したと偽ったサークル。軽音楽サークルに入部したことを知られるわけにはいかなかったためである(第十七話)。


 ❀ 実際にwarehouseウェアハウスの部室と同じ4階に部室を構えている。



 ◆ MeTube(ミーチューブ)◆


 ❀ 本作に登場するオンライン動画共有サイトの名称。



 ◆ MINE(マイン)◆


 ❀ 本作に登場する携帯やパソコンなどで利用できるモバイルメッセンジャーアプリ。メッセージのやりとりや通話などができる。



 ◆ 指先sadism(ゆびさきサディズム)◆


 ❀ 日本の四人組ロックバンド。


 ❀ 淀名和よどなわが試験に選んだ曲『轍』はこのバンドの曲である。とある恋愛映画の主題歌及び劇中歌だった。



 ◆ Awful Company(オーフル・カンパニー)◆


 ❀ 日本の三人組ロックバンド。特に寧々は熱狂的なファンで、高校時代に学校を休んで遠征に行くほどだったらしい。


 ❀ 時々「オーカン」「AC」と略される。


 ❀ 淀名和が試験に選んだ曲『未確認生物』はこのバンドの曲。MINE Mobile(メッセンジャーアプリMINEを用いた無料通話等のサービス名)のCMソングだったことがある。

 


 ◆ No.06(ナンバー・シックス)◆


 ❀ 日本の四人組ロックバンド。ジャンルはポップ・パンク、オルタナティブ・ロック。


 ❀ 淀名和が試験に選んだ曲『再生』はこのバンドの曲。ベースから始まるエネルギッシュなロックナンバー。



 ◆ 庵乃 百舌(あんの もず)◆


 ❀ 日本の女性シンガーソングライター。個性的な曲が多い。エモーショナルな歌詞やライブパフォーマンスが特徴。


 ❀ 淀名和が試験に選んだ曲『神楽』は彼女の曲。パンクな曲調だが、歌詞やMVはどこか「和」の雰囲気を感じる。以前ビールのCMソングだったことがある。




◇◇◇◇◇◇



 今回は以上でございます。

 なるべく分かりやすく表記したつもりですが、ご要望やご質問などございましたらご遠慮なくお申し付けくださいませ❀

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