第31話 崩壊の影響
城塞都市は、その名の通り堅牢な城が街の形をした都市である。
今は戦争も終結し、その心強い外壁はモンスターや野盗から人々を守っている。その外壁が崩れた。
空掘に住み着いた者たちは、我先にと都市に乗り込んでゆく。元々が好きでスラムに住んでいた物達が大半なだけに、彼らは躊躇しなかった。
都市の家屋の幾つかは倒壊していた。街に乗り込んだスラムの住人は、毎日の習慣からか倒壊した家屋から使えそうな漁っては懐にしまい込む。
外壁の崩壊と共に平穏な日常も崩れ去った。
都市の住民たちの多くは、低下した治安の回復を祈りながら家に閉じ籠もる事しかできなかった。
白蓮は震える心と足を隠しながら、エリーゼと崩れた外壁を踏み締めた。
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