第11話 当日4
軽傷を負いながらも走った。
目立つ街道を通るのは避け、都市への道標として視認できる範囲に身を隠しながら森を進んだ。
森には木の影や茂みと身を隠す場所には困らなかった。
走り出して直ぐに、先行して囮になった父の馬車が見えた。木製の車輪が破損していて、積み荷を奪えたとしても馬車は捨て置くしかない。
隠れていた為に盗賊の正確な人数は分からなかったが、見えた盗賊はナイフを構えた男、デカい斧を振り回していた大男、後方で弓を構えた男、それを守る様に立ちはだかる無手の大柄の男。
城塞都市に辿り着いた白蓮は、盗賊に襲われたことそして覚えた盗賊の特徴を伝え力尽きた様に意識を手放した。
次に目覚めた時、白蓮はゴミの山にいた。
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