街と過去
ホワイトが転生する前の元の世界にいたときの話。
村八分にされていたホワイトが珍しく族長に呼ばれた。
村で一番の大きな建物に入るとホワイトと似た年の少年少女が壁に背をつけて座っており、ホワイトを待っていた。
族長が彼ら彼女らにやつが悪魔だと言うとホワイトめがけてドロ状の土を投げかけた。
それに続いて一人の少年が投げかける。
その場の全員からドロを投げられたホワイトの白く美しい肌は泥まみれになり、くしくも他の少年少女と似た肌色になった。
そして、族長は集まっていた少年少女を家に返すとホワイトに向けて一言だけ。
「悪魔が、人のように生きられると思うな」
そう言ってホワイトを家の外に蹴り出すと家に帰るように行った。
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ミルアに街の様々なところを紹介されていたホワイトは壺の材料の泥を見て過去を思い出した。
漠然と悲しかった記憶のソレは引っ張られる手に気を取られてどこかへ飛んでいく。
「ホワイトさんも村出身なの?なら、私と同じ!街ってすごいよね!」
逆光に照らされて輝く笑顔は今までの嫌な記憶を消してくれた。
「うん。すごく、綺麗。」
「でしょ!」
少し会話の噛み合っていない二人だったが、姉妹のように仲睦まじく街を散策した。
ホワイト(転生体)の外見
グレイが作った転生体で14歳。
10~12歳ほどの女の子の中で考えても低身長なのと毛が抜けた猫のような凹凸のない体。
髪の毛は肩甲骨辺りまで伸び、目が赤い以外は真っ白。
幼い顔立ちで低身長なのも合わさり一桁歳と見間違われている。(ミルアは女の人をさん付けで呼ぶ癖がある)
脇毛、すね毛、陰毛は生えていない。
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