第13話 バイト先の綺麗な常連さん
昼休みに沢村たちと知り合いになってから数時間後、俺は『エンジョイ喫茶』というバイト先の喫茶店で休憩時間に入った。6時間以内労働は普通休憩なしだけど、店長にお前は学校に通ってるから無理な労働させるかよと言われて20分ぐらいの休憩をさせてくれた。前コンビニでのバイトは休憩なしだから、そうさせてくれた店長はほんまええ人やわぁ。店名の通りエンジョイさを感じさせたな。まぁ、喫茶店が混んでる時俺にとってエンジョイの欠片もないけど。
ちなみに今日の昼休みはまた文香と文乃ちゃんと奈々子の四人で一緒に昼食していた。俺は弁当を食べながらその三人の女子トークを聞いてただけだから特に大事な話とかはなかったが、あの時俺ここにいる意味あるのかと少し思ってしまった。俺の一人昼休みスポットなのに、すげぇアウェイ感だった。
そして食事を終わらせてスマホをポケットから取り出してLINEアプリを起動したら、なんと俺は『2-B組の四天王』のグループに招待された。グループのメンバーをチェックしたらさっき知り合ったばかりの三人だった。おい何このグループのネーミングセンスはふざけんなクラスのやつらに見られたら笑いものになるぞこんやろとさっきはそう思ってた。まぁ、悪くないけどなあのグループネーム。
そんなフラッシュバックを終えて俺は休憩所に辿り着き、椅子に座ってから机に突っ伏して休憩時間を過ごし始める。
「はぁ、やっぱここ一人だと落ち着く……」
「おい
「うおっ!?」
一人だと思った俺は自分の名前が呼ばれた時椅子から落ちかけたほど驚いた。
「そんな驚くことか」
「驚くに決まってるよ。気を緩める時にそんないきなり呼ばれたら」
「ハハハ、わりぃな。驚かせるつもりなかったんだ」
「まぁ、いいけど。それで俺に何か用あるのか、店長?」
「お前に用があるのは俺じゃない、あっちだ」
「あっち?」
店長が右手の親指で後ろの方に指す。そう釣られた俺はその方に視線を向けたら、なんと容姿が女優レベルの金髪女子の姿が目に入った。その女子の名は
そいえばさっき彼女が
そして梨花さんはよく客としてこの店に来る。まぁ、いわゆるエンジョイ喫茶の常連さんだ。時々エマ先輩と二人で来たが、彼女は一人で来る回数の方が多かった。そして彼女が休憩所の前に足を運んで俺を呼ぶ理由はひとつだけ。それは……
「政也~」
「お姉さん寂しいから付き合って~ってか?」
「おー、ちゃんと予習できて偉いぞ」
「偉くない。まぁ、先に席で待っててくれ。後でそっちに行く」
「分かったー」
梨花さんが去った後、俺ははーっとため息を吐いて椅子から立ち上がった。俺がシフトに入った時いつも彼女に付き合って休憩時間を使ったな。まぁ、そいう時間は別に嫌いじゃないし、むしろ年上の女子と接するのが意外と楽しく思ってる。
「エマちゃんといい梨花ちゃんといい、お前ほんとモテるな」
「だな……」
「って肯定するかよ。ほらさっさと行け。お前の休憩時間はそう長くないからな」
「あぁ、行ってきます……あっ」
足を動かして休憩所を後にしようとしたところで俺はひとつ何かを思い出して足を止めることにした。思い出したことは文香の頼みの件だ。
「ん?どうした政也?」
「実は店長に訊きたいことがありまして」
「前置きはいい。何訊きたいんだ?」
「この喫茶、アルバイターを増やす予定はある?」
「んん、どうだろう……あっ、そいえば確か先週かな?
「えっ、
「そろそろ論文の執筆に集中したいから辞めたいって」
「あー、なるほど」
小宮平田先輩は俺と同じこの店のホール担当として勤めている男子大学生。彼はもう2年間以上この店で働いている。見た目はチャラそうけど、バイトで新入りの時の俺がミスをしちゃったら、小宮先輩がよくフォローしてくれてとても尊敬している先輩だ。
そして小宮先輩がバイトを辞めたいと聞いて正直驚いた。彼は何も言わなかったしな。でも辞める理由は論文か。俺はなるほどって言ったけど、論文はそんなに大変なのか?まぁ、高校生の俺にとってはまだ知らない世界だろから考えるのやめよう。
「で、何故それを訊く?」
「えっと、実は学校の友達がバイトしたくてね」
「あ―、そうか。ならその友達の時間が空いてる時でもこっちに面接しに来いと伝えてくれ。もちろん今月末までだ」
「え、いいのかそんな簡単に?」
「こういうのは普通だ。てか知らない他人よりここの知り合いの方が全然楽なんだよ俺にとっちゃ。実際お前も
「いやまぁそれは分かってるけどね」
「とにかくそいうことだから、友達にそう伝えておけ」
「分かった。ありがとう店長。後で友達に連絡するよ。じゃ俺はそろそろ梨花さんの所に行ってくる」
「おう」
店長に背を向けて俺は早速休憩所から去った。そして自分のアイスティーを入れてから俺は端っこの客席に座ってる梨花さんの所に向かっていく。数秒後俺は冗談めかして「待たせした―」と言ってからすぐ梨花さんの正面の椅子に腰を下ろした。
「おっそいよもうっ」
梨花さんはぷくっと頬を膨らませながら少し文句を言った。テーブルに視線を落としてどうやら彼女はいつも通りのホットケーキとカプチーノを注文した。飽きないな。ちなみに、梨花さんはよくタバコを吸ってる人だけど、ここ禁煙だから流石にタバコを出してなかった。
と、梨花さんがまだ不満な顔をしているから、早速機嫌を直させようと思って俺は一度腰を上げてから彼女の頭をなでなでする。うん、相変わらず髪がサラサラで触り心地がめっちゃいい……
「ごめんごめん、さっき店長と少し話をしたから遅くなった。これで機嫌直せ」
「年下の癖に頭なでなでするな」
「でも頭撫でられるのが好きって前言ったろ?」
「そ、そうだけどここではするなって意味わよ」
「あっ」
周囲を見渡したら他の客から凄い視線を浴びた。梨花さんの存在が目立つ挙句軽々しく彼女の頭をなでなでしたからこうなるもんな。うん、次は自重しよ。てかこんなことで恥ずかしがっているとかまさかギャップ狙いか?
ちなみに俺がこんなスキンシップするほど梨花さんと親しいきっかけは確か前梨花さんが元カレシと喧嘩して別れた日の夜かな。あの時、閉店の時間になって店を閉めようとしたところで急に店の前で梨花さんが泣き顔で姿を現した。
あの時俺は無言で取り合えず彼女を落ち着かせるために店に入らせた。どういう事情だったか知らなかったけど、聞かない方が良さそうかなって思って聞かないことにした。が、彼女が突然自ら語り始めた。
梨花さんが泣いた原因はどうやら高校から付き合ってる彼氏のアパートに入ったら、彼女はその彼氏がベッドで他の女子と取り込み中のを目撃した。それがバレてから大喧嘩になって恋人関係を終わりにした。今思うとやべぇな大学生。いや、中学からヤッてるカップルは結構いるけどな確か。そいえば
そして語り終わった途端に梨花さんが再び泣いていた。余程傷ついたなぁと思ってから俺はあの時無言で彼女の頭に手を伸ばしてゆっくりとなでなでして慰めた。撫でられる時彼女は心地良くて好きって言ってくれたから、何か不満がある時彼女の頭を撫でるという癖がついた。
正面にいる梨花さんをじっと見てて、俺は何故彼女の元カレがこんな綺麗な人を裏切って手放したんだろ。まぁ、彼はドアホなやつだけは確かなことだけど。
そして俺の視線を気づいたからか彼女は不思議そうに首を傾げながらこっち見ている。うん、首傾げる女子最高。
「どうしたじろじろ見て?ホットケーキ一口欲しいのか?」
「えっ?ん、まぁ、いいのか?」
「一口なら大したもんじゃないわよ」
彼女はホットケーキを一口サイズに切ってほらあーんしてとスプーンを差し出す。うん、美人に食べさせてくれたのは嬉しいけど、さっきより多くの視線を感じたから流石に照れ臭くなる。
「いや、自分で食べるから、その……」
「いいから。はい、あーん」
「……あ、あーん」
「うん、よろしい……ハハハ、なに顔を赤くして照れてんの~?ていうかアンタ意外とこういうの弱いよね。後でエマちゃんに報告しちゃおうかな」
「いやなんでだよ」
「えー?エマちゃんに食べさせて欲しくないの?」
「欲しくないなんて言ってないぞ」
「アッハハハ、ほんっとアンタのそのストレートな性格が好きー。もういっそ私の彼氏になってよ~」
「え?」
梨花さんの意外な発言に俺は間抜けな声をもらして驚いた。え、今俺梨花さんに告白されたのか?そんないきなり?てか何故そんな話になるんだ?
ど、どうする?断りたいけどここで断ったらどうなるんだろ?てか久々に告白されたから断り方なんてもう忘れたぞ。ちなみに、前に
ってそんなのどうでもいいから、これどうすりゃいいんだ??……
「ふっ、ハハハ何深く考えてるんだアンタは。冗談わよじょーだん」
「なっ」
「ぶっぶー。まさか本気にしてた??」
そういえばそうだった。梨花さんはこんなニンゲンだった。女優かモデルレベルの可憐さだけど、この人の欠点はこいう性格だ。ちくしょー本気にして損した。いきなりすぎて俺はやーい引っかかったーなんて微塵も考えてなかった。
うん、負けた気分だから仕返しをしよ。
「ふぅ、そういう冗談はやめてくれよ。さっきちゃんと真剣に考えて告白を受け入れようとしたところじゃないか」
「えっ?」
すげぇ俺と全く同じ反応をしてたじゃん。そして彼女は目を泳がせて動揺してる。仕返し成功だけど、なんか簡単すぎないか?
それから梨花さんは自分を落ち着かせるようにカプチーノを一口すすった。
「そ、そんなこと言っても信じないからね!?」
「いや梨花さんのキャラじゃないから急にツンしなくてもいいんだけどな」
「ツンなんてしてないわよ」
「まぁ、そういうことにしておこう。あーあもう少し梨花さんと付き合えるのになぁ。冗談だったから仕方ないか。残念」
「ア、アンタ本気で言ってる?」
「梨花さんから見てどう思う?」
そう言って俺は真剣な表情で梨花さんを見つめている。
「本気…みたいね……」
おぉちゃんと本気と思われてる……
え、待って、なんで梨花さんが後悔してるような顔するんだ?さっき冗談って言ってるけどもしかして本当に俺のことを?
そしてまた梨花さんを見つめたら、彼女は何故か顔をそらしてからチラチラこっち見てくる。赤面見えるしやっぱ俺のこと好きだな。まさか俺からの仕返しつもりだったことがこんな想定外な展開に辿り着いてしまったとは。こんな綺麗なJDに好かれるのはめっちゃ嬉しいけど、交際という話なら今は遠慮する。
うん、なんか心地悪くなったからそろそろ冗談だって言おう。梨花さんに悪いけど、ここはフラグを一旦回避させてもらう。
「ね、ねぇ、それってつまり、アンタが私のこと――」
「なーんて。冗談だよ」
「えっ?」
「ハハハ、さっきの仕返しだ」
俺がそう茶化したら、恥ずかしいからか梨花さんがぷるぷると体を震わせた。あ、違う、これ絶対怒ってるやつだ。
「ア、アンタねぇ。人の気持ちを弄んでそんなに楽しいの?」
「いやいや、最初やったのは梨花さんだよ?仕返しって言ったし」
「うっ、それはそうだけど……」
「おあいこだから恨みなしな?」
「くっ、まさか年下の男の子に弄ばれる日が来るとは……」
「ハッハッハッ、やられたらやり返すというのは我が生きる道だからな。ん?」
ズボンのポケットにスマホが震えると感じた。それを取り出してどうやら仕事を再開する時間の前にセットしたアラームでスマホが震えてる。よし、仕事に戻るか。
あ、折角だからその前にさっき店長が言っていたことを文香に伝えよう。
『バイトの件なんだが、店長は今月末まで時間が空いてる時でも面接しに来いと言った。詳細は後日に教える』
そんなメッセを送ってからすぐ既読がついた。はやっ。
そして数秒で文香からの返事が来た。えっと……
『わーほんとう?ありがとう!!!準備ができたらすぐ連絡するね!♡♡』
返信が早くて感心するけど、どうしてハートマークを二つ付けたんだ?夜中のテンションにしては早すぎだろ。
そして俺はOKと書いてある美少女アニメキャラのスタンプで返信を送った。
「へぇー」
「うおっ!?」
急に俺の隣に梨花さんがいるからびっくりしてしまった。てかいつから俺の隣に移動したんだ?
「私とデートの最中にニヤニヤしながら他の女子とチャットしてるなんて、いい度胸だね~」
「デートじゃないし。そもそもここ俺のバイト先だし。てかニヤニヤしてないし」
「にやけてるよさっき?監視カメラで確認しようっか?」
「んな面倒なことする暇はないからはいはいニヤニヤしてますー」
「正直で偉い」
「偉くない」
「で、相手は前アンタとエマちゃんと一緒にいた子?」
「ん」
「ふーん……ちょっと隣の椅子に移動してくれない?私ここに座りたいけど」
「え、なんで?」
「いいから」
そう言われたら俺は無言で頷いて隣の椅子に移動した。一体なんなんだと思ってたら梨花さんは自分のスマホのカメラアプリを起動してインカメラでスマホの画面を俺と彼女の方に向けた。え、なんで急に自撮りを始めるんだこの人。
「あの、なんで自撮りを?」
「単にアンタとツーショット写真撮りたいだけわよ。後でインスタにアップするから、多少は店の宣伝にもなるだろう。一石二鳥わね」
「どこが一石二鳥だ」
インスタグラム通称インスタは画像や動画をアップするのがメインでめっちゃ有名なSNSだ。俺は滅多にそういうのをアップしないからインスタやってないけど、そんなにいいのかそれ?
だが梨花さんが言っていた店の宣伝になるって、インスタはそこまでの影響力を持ってるのか?てか梨花さんの一人の自撮りならともかく俺の顔が写ってる写真で宣伝になるとは思わないんだよな。よし、ここは拒否しよう。
「なぁ、梨花さんの一人自撮りならともかく俺が写ってる写真で宣伝にはならないと思うぞ」
「えー。やってみないと分かんないよ?ていうか私が注文したホットケーキとカプチーノも写ってるし宣伝になるんだろう」
「あれっ、いつの間に!?いや、しかしだな」
「うるさいわね。いいからカメラに視線向けて」
「あ、はい」
女子の「いいから」という必殺技で会話が終了してしまった。
そう諦めて俺はスマホの画面に視線を向けて自撮りし始める。そして3回自撮りを撮って梨花さんは画像を見ながら「なんかインパクトが足りないわね」と呟いた。
この人一体どんなインパクトを求めるんだ……
「あ、そうだ。ねぇ政也、ちょっとこっちに近づいて」
「なんでだよ」
「至近距離で撮った方がいいかなって思って」
「あぁ、よく分かんないけど分かった」
椅子を少し梨花さんの方に近づけたら彼女はすぐ俺の左腕に体を預けてくっついた。うん、至近距離って梨花さんが言ったけど、こんなくっつくまでとは思ってなかったぞ。てかこれもはやバカップルが撮った自撮りじゃねぇか。ホットケーキとカプチーノを写せる気もなかったし。だがしかし梨花さんのなんという甘い香りがめちゃくちゃ鼻孔をくすぐるわ……
「なぁ、近すぎないか?」
「確かに近いね……」
「じゃ、さっさと自撮りを撮れ」
「……んん――」
「……あの、まだ何かあるのか?」
「うん、えっと……ちょっと私の左肩に腕を回してくれない?」
「……こう、か?」
「うん、バッチリ」
「なんか恋人っぽくないか?」
「ん、このレベルはバカップルを超えたわね。そいじゃ撮るよー。あ、スマイルもお願いね」
「はいはーい」
そう了承して俺たちは自撮り撮影を再開する。撮影中はピースサインから頬っぺたを突き合うまで色んなポーズを撮ったが、自撮りに夢中すぎたからか俺は周囲の視線が集まることを気づかなった。うん、さっきよりこっちに見ている人がさらに多くなったな。てか梨花さん何故平然としているんだ。さっき彼女の頭を撫でた時あんなに恥ずかしがっていたのにな……
「うん、どれもいい写真だねー。アンタも見る?あ、LINEに送った方がいいかもね。ほら携帯貸して」
「なんでだよ」
「LINE交換するに決まってるよ。そいえば今更だけど私たちって連絡先とかまだ交換してないわよね」
「そいえばそうだな。えっと……ほらこれ」
梨花さんにスマホ画面を差し出して、彼女は俺のLINEのQRコードを自分のスマホでスキャンする。なんかこの一週間俺のアカに知り合いのLINEが増えすぎるな。一週間前は母さんと奈々子のアカだけだったのに。
そいえば俺何か大事なことを忘れてる気がするなと思ってから突然こっちにやってくる店長の姿が目に入った。
「なぁ、政也。イチャつくのはいいが、今何時だと思ってる?」
「えっ?……うおヤベっ」
休憩時間が終わってから10分以上経ったじゃん!?梨花さんとの自撮りに夢中すぎてすっかり忘れたわ。うん、今店長は営業スマイルを浮かべているけど、そのスマイルに何か嫌な予感がしているのは気のせいだろうか?
とりあえず謝ろう。
「すみませんでした……」
「アハハ!店長に怒られてるー」
「誰のせいだと思ってる!?」
俺がそう返事して梨花さんはまた笑い声をこぼした。
そして店長はほらさっさと仕事戻れよと言ってからここを去った。
「俺仕事に戻るけど、梨花さんは……完食してから帰るんだな」
「うん。今日も付き合ってくれてありがとね~」
「これくらいいつでも付き合うからお礼は要らん」
「ふふ、そうかそうか。そうだね。アンタはそいうヤツだからね……」
「……なんだよその含みのある言い方は」
「なんでもないよーっだ!ほらさっさと仕事に戻れよ少年。しっしっ」
「へいへいっ」
椅子から立ち上がって梨花さんに背を向け、俺は一旦トイレに行ってから仕事を再開する。まぁ、バイト先の店で梨花さんに付き合う時は大体こんなもんだけど、あんなイチャイチャするまではしないんだよな。
自意識過剰と思われちゃうけど、さっき梨花さんに仕返しした時、彼女は間違いなく俺のことが好き。そしてその彼女の気持ちを知ってしまった今、これからはどうやって彼女と接するんだろ、とは思ってたけど、さっき一緒に自撮りを撮った時の彼女を見たら気にするのは杞憂みたいだな。
しかし、この時の俺は全く予想してなかった。さっき梨花さんとの自撮り写真が次の日にあんな大ごとになるなんて…………
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