5話

なんだここ。空が赤いぞ?どこだここ?


「うぉぉぉぉぉぉ!!!魔王様がご復活なされたぞ!時は来た。地獄の底から蘇られた!」


色々な種族がいた。リザードマン、オーク、サキュバスなどほんとに沢山だ。


(おおっと。とうとう俺は魔王に召喚されてしまったか)


「魔王様ぁぁぁぁぁぁ!!!」

「うぉぉぉぉぉぉ!!!」


そんな中その魔族達のリーダーみたいなやつが僕の前に膝まづいている。


「お前たち。見よ。この何事にも動じない堂々たるお姿を!」


うわぁ。なんか熱そうなやつが来たぞ。面倒くさそう。あまり近づいて欲しくないな


「魔王様。今回どんな武器を制作してくださるのですか?!」


えっ?しかも俺?

武器洗練とか知らないんだけど…?


「マスター。今回のスキルで手に入れてます。全てわたくしに委ねてくれれば、最適な順で作ることが可能です。どうです?見直しました?」


える、その時は頼むよ。

ここは演技で魔王役するか。


「お前たち今の俺の現状、仕事を教えるのだ。」

「では、魔王様の仕事を簡単に説明させて頂きます。魔王様には、魔王軍に武器を授けてほしいのです。そう、魔王様が作る魔剣を! そして我らが魔王軍と、魔王様の武器の力で、弱き人間どもを駆逐するのです! そして我々が世界を手中に治め、魔族が富の限りを尽くすのです!」

「悪いが…お前たちの願いを叶えることは出来ない」


僕はこの言葉だけを残し魔法陣に消えていく…


「悪いなお前たち。時間だ。」

「魔王さまぁぁぁぁぁぁぁ?!?!」



ーーーーーーーーーーーー


「……」


ーーーーー


・視の魔眼

・印の魔眼

・エル (スキルの束ねる物)

・成長向上

・眷属召喚

・状態異常耐性

・身体強化

・武器錬金


ーーーーー

「あなた改めて化け物ね。今なら魔王にも勇者にも慣れそうだけど。」

「まぁ、どっちにもなっているから。勇者にも、魔王にも召喚されたし関係ないんだけど。」

「はぁ。こっちにいらっしゃい。次が最後の召喚にするわ。溜まりに溜まったスキルを整えてあげる。」


そういって女神様は俺に両手をかざし、目を閉じて何かを唱え始めた。


「じゃあ、召喚されたらすぐにステータスを見ることをお勧めするわ。多分ステータスの項目を右目の鑑定能力で見れば、細かいことも分かるから」

「そうすることにするよ。」

「今度こそお別れね。じゃ、がんばってね。こんなに長く他人と話すなんて久しぶりだったから、楽しかったわ」

「またどこかで会えるか?」

「えぇ。あなた次第だけど。会えるんじゃないかしら?お別れよ。行ってらっしゃい。」



そうだ。

次でようやく俺の召喚地獄が終わるのだ。

二度と僕は来たいと思うことはないだろう。

けど女神と会えなくなるのは嫌だなぁ。


あと、1つお願いがあるなら…

なるべく楽できる世界で有りますように……


そして光に包まれたのだった。


















「勇者様が4人…?えっ誰?」

「ん?」

「後ろの人だれだ?」


………


「最後の最後が巻き込まれかよぉぉ!!!」





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