3話

「あらおかえり。そろそろだと思っていたわ。残念だったわね。もう少しで王女落とせそうだったのに。」


いやそこはどうでもいいんだが…

もうやだ。めんどくさくなった。寝る。


「あら拗ねた。」


(それにしても…毎回ここに来る度に化け物に近づいて行ってるわね。人間をどんどんやめて行ってるわね。)


「授けてる私が言うのもなんだけど、あなたどんどんスキルが溜まりに溜まって言ってるわよ。」


へぇ〜そうかやっぱり溜まりに溜まっているか…最初の頃に女神に貰ったスキルなんだっけ…


「女神〜1番最初に貰ったスキルなんだっけ。サポートなんとか言ってたやつ。」

「あー。名前なんてないわ。どうせならあなたがつけてみたら?気に入ったらきっと反応してくれるわよ。」


(えー困るんだけど。なんかないかなー。エルとかどうだ?)


マスター初めまして。私、ただいまエルという名をもらいました者です。末永くよろしくお願いします


少し嬉しそうな…なさそうな…声が聞こえてきた。


「わっ。急に喋ったぞ。」

「あら。気に入って貰えたようね。そしたらステータスって言ってみて。多分その子が教えてくれるはずよ。」

「ステータス」


ーーーーーーーーーー


・視の魔眼

・印の魔眼

・エル (スキルの束ねる物)

・成長向上

・状態異常耐性

・身体強化


ーーーーーーーーーー


あー。思っていた以上に盛れてるな…

オッドアイも恥ずかしいし。悪魔までに間違わられた。もういっそのこと隠すか?

というか…もう疲れた。精神的に。

もう女神様と一緒に暮らしたいんだけど。


「ちょっと。あなた。くつろぎ過ぎよ?」


そういや、あれ?服変えた?女神様

あの露出多い服から露出が控えめな服になってる気がするんだけど…


「えぇ。変えたわよ」


あれ?僕喋ってないぞ…


「えぇ。その通りよ。全部聞こえてるわよ。」

「……」

「あなたが露出が多いって言うからね。」

「今までの口に出してない言葉全部聞こえてたのね。」

「うふふ。恥ずかしい?」

「いや、今まで思ってたのは本当のことだからね」

「あなたすごいわね。そんなことより、どうよ?

これ似合ってる?」


俺はその質問に、笑みを浮かべ、親指を立てて答える。それを見た女神さんがへへーん、とどや顔してくる。


「うん。すごい似合ってるよ」

「あら、ありがと。まぁ、冗談はこれくらいにして、時間がないから要約するけど、この異常事態の私の見解を聞かせるわ。召喚ってのはね。基本的には魂の強さで決まるの。魂が強ければ強いほど、世界を超えて召喚されやすくなるわ。」

「それで俺ばかり選ばれると?」

「そう。あなたは滅多にないくらい魂が強いの」

「なるほどね…おっとまたか」

「行ってらっしゃい。」





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