チーレム主人公の幼馴染(冷たいツンデレ)に振り向いてもらう為に、凡人である主人公が死に物狂いで努力して、色々なものを手に入れていくお話です。
卑屈に腐ることなく真っ直ぐに頑張って、どんどん強くなっていきます。徐々にヒロインが絆されていくのですが、やっぱり何よりも主人公が魅力的です。
強くなる上での、そして物語のヒロインに思いを寄せる上での痛みの部分もしっかりと表現されていて、飽きさせない緩急が非常に素晴らしいです。
ストーリー・キャラクターもそうですが、セリフまわしが大変良いです。
持たざる者の痛みと、その上でサクセスしていく痛快さと、決して臭くならない熱さが、とても評価高い作品です。
ぜひ読んで頂きたい。
タイトルから想像していた文体を、まず1話めで大きく裏切られる。キャラクターや周辺説明なども相まっての主人公への投影のしやすさ、世界への没入感が圧倒的だった。面白い作品は確かに存在する中、そのシーンへとたどり着くまでのページで読むのを諦めている人も多いと思う。しかしこの作品は1話目の完成度が全体のページの中でも相当に高く、たいていの方は読むとスワイプする指が止まらなくなるだろう。逆にいうと一話までハマらなかった人は恐らく先の話を読んでもあまり面白いと感じないのではないだろうか。その点では、レビューとしてはどうか怪しくはあるがまず一話を読んでみてほしい。それが全てだ。