第4回放送 最終回ちょっぴりボリュームUPだよSP(後半)
「あらためましてこんばんは。限界地下アイドル天使サフィエルのオールナイト天国。
毎週水曜日のこの時間はわたくしサフィにゃんことサフィエルがこの番組をお届けします」
「う~ん、どうしよう、いよいよ終わりが近づいちゃってますねぇ。ホントはもっともっとリスナーの皆さんとお話しできたらなぁって思ってるんですけど、いきます」
「はい、では次はですね、お待ちかねのコーナー『サフィにゃんになら何を言っても大丈夫!』をやる予定だったんですけれどもね、これはホントにガチなんですけども全然メールが来なくてですね、企画が成立しませんでした。
いやぁ~、ホントにね、楽しみにしてくださってたリスナーの皆さんには申し訳ないんですけども、リアルに一通も来なくて。
アンチも立派なお客さんだなんてよく有名動画配信者さんなんかが言ってましたけど、ホントにそうなんですね。
わたしもね、この日のために意気込んで、あいつら絶対ぶっコロ…」
「………」
「………」
「コロッケ…。フフッ。フフフッ」
「………」
「あいつら絶対ぶっコロッケなんてね、フフッ。言いませんか? 言わないですね。フフッ。フフフッ。
え~っと… 何の話でしたっけ? あ~、そうそう、予定していた企画ができなくなってしまってですね、他の募集していた別の企画をやります」
「題して、暑い夏にぴったりの定番企画『あなたの身近で起きた怖~い話』です。
これはですね、怖い話が大の苦手なわたしが考えました。もうホントに苦手でぇ、怖い映画とかドラマとか見ると夜にお風呂に入れなくなるくらい苦手なんですけど、でも怖い話って聞きたくなっちゃうんですよねぇ」
「別に霊感とかがあるわけでもないし、過去に幽霊とか見たことも無いんですけどぉ、わたしの友達で心霊スポットとか行くの大好きな友達がいて、過去にホントにヤバい所に行っちゃった時があったみたいで、その友達、運転が下手なわけでもないのに1か月に3回事故ったんですよね。
バイクで2回、車で1回。そのうち車の事故は後部座席に乗ってたら、居眠り運転してたトラックに追突されたっていうね、信号待ちしててスピードが出てたわけでもなかったんで命にかかわる事故とかじゃなかったんですけど、それでも病院とかしばらく通ってましたね」
「ちょうどその友達と待ち合わせしてて、事故の直後に会ってもいるんですけど、割れた車のガラスが髪の毛の中に入っちゃってて『ヤバッ』と思いました。
やっぱりそういう場所に遊び半分で近づかない方がいいなと思いましたし、霊ってやっぱりいるのかなってちょっと信じちゃうきっかけになった事件でしたねぇ」
「ちなみになんですけど、人間の死後は天国か地獄に行くって思われてる方がたくさんいらっしゃるみたいなんですけど… あの… その… や… やっぱりやめときます。
わたしもね、もうちょっと長生きしたいななんて思っておりますので、皆さん大人の事情って言葉はご存じかもしれませんが、こちらは天使の事情となっておりまして詳しいことはお話しできないことなっているんです、ごめんなさ~い」
「さ… さて… ではね… 前置きが長くなっちゃいましたけど、それではメールを読んでいきたいと思いま~す」
「ラジオネーム、物言わぬJKさんからですね。
サフィエルさん、こんばんは。は~い、こんばんは。
わたしの身近で起きた怖い話なのですが、それは、わたしが高校2年生になる直前の出来事です。
近所にある地元で有名な心霊スポットに友達に誘われ、断れずに行くことになってしまいました。
しかも、行く予定だった友達にはドタキャンされ、苦手というか嫌いだった男子と2人だけで行くことになってしまって」
「結局そこでも断れずに心霊スポットに行くことになってしまったのですが、そこで本物の幽霊と遭遇してしまい、その嫌いだった男子はその幽霊に襲われたことが原因で亡くなってしまいました。
色々な人にこの話をするのですが、誰もわたしの言うことを信じてくれません。誰にも相手にされなくなって作り話をするやつだと思われてしまっています。
サフィエルさんは、わたしのこの話を信じてくれますか?」
「う~ん、話の重要な部分があまり詳しく書かれていないので何とも…。う~ん、でも、実際に亡くなった方がいるわけですもんね。
それを作り話にして人に話すには不謹慎過ぎるし、そういった事をする方には思えないので、わたしは物言わぬJKさんのこの話を信じます。
あんまり返事になっていないかもしれませんが、次にいきたいと思います」
「ラジオネーム、
サフィエルさん、こんばんは。はい、こんばんは。
わたしは東京都
話がはずみ、仲良くなり、何と彼女がわたしの部屋に泊まるなどという出来過ぎた話になったのですが、憶病なわたしは、その彼女に一切手を出すことなく朝を迎え、そのストレスで会社に着くなり上司に会社を辞めるなどと喚き、人生最大の厄日となってしまったのです。
結局、上司には疲れているようだと判断され、その日は休むように言われ、事なきを得たのですが、この話には続きがあります。
後日、ネットニュースでたまたま見たのですが、わたしが出会った童顔で巨乳で愛想のいいその女性は東京近辺を
わたしに、たまたま度胸が無く脅されるようなことはありませんでしたが、もしあの時、魔が差してしまったらと思うとゾッとします」
「…ということなんですけれどもね、ヒトコワか~い!
予想を裏切られたというか、別にヒトコワもヒトコワで嫌いじゃないんですけど、2ちゃんねるで有名な
「え~、でわ、ここでわたしから実際に聞いた怖い話を一つ。
これは本当に霊が見える人を彼女に持った友達の話です。友達はバイク乗りで、ある日バイクで事故に遭いました。事故に遭ったその場所は急カーブであったり、視界の悪い場所でもない場所だったので、友達としては、何故自分はこんな場所で転倒したのかもわからなかったそうなのですが、とにかく家路に着いたそうです。
家に入り、彼女に会った瞬間、彼女は「ヤダ! 何でそんな人を連れてきてるの!」と叫んだそうです。
見える彼女には、友達に憑りついている人が見えたそうで、慌てた友達は彼女にお
事故が多発しそうにない場所なのに、道路わきなどに花が手向けられているような場所というのは、もしかしたらそれは地縛霊のせいかもしれませんというお話です」
「どうでしたか? わたし、これをその友達から聞いた時には背筋が凍ったというか、鳥肌がヤバかったです。
『えぇ~、幽霊ってそんなこともするの?』と怖くなったのを覚えています」
「はい、それではもう1つ、わたしから怖い話いきま…」
[SE]エンディングテーマ曲
「うわぁ~ もうそんな時間? 最終回ということで、ちょっぴり時間も長くとってもらったのにぃ。あと1個、怖い話あったのになぁ。
う~ん、今回も名残惜しいですがここまでのようです。リスナーの皆さん、どうでしたか? 楽しんでいただけたでしょうか? 楽しんでいただけたならサフィエルもとってもうれしいです。
今回初めて聴いていただいたリスナーの方、初回からずっと聴いてくださったリスナーの方、この番組を一度でも聴いてくださったリスナーの皆さま、当番組とわたしにお付き合いくださり、本当にありがとうございました!
それでは、限界地下アイドル天使サフィエルのオールナイト天国でした。バイバーイ」
限界地下アイドル天使サフィエルのオールナイト天国 望月俊太郎 @hikage_furan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます