憎いやつを叩きのめす
松田勝平
第1話
彼はとても悪いやつだった。
俺を否定するやつだった。
俺の邪魔をするやつだった。
俺の劣性をひからかすようなやつだった。
彼は笑っている。
彼は俺のことなんてどうでもいいと思っている。
路傍の石の如く蹴り飛ばすのが当然と思っている。
彼は変わることはない。
彼はいくら俺が懇願したところで変わることはない。
殺すしかない。
殺すしかないんだ。
本当に?
彼を知らないのではないのか。
彼を知ればわかるのではないのか。
彼にわかってもらえるのではないのか。
なぁ、この程度の努力が。
どうしても、できない。
憎いやつを叩きのめす 松田勝平 @abcert
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。憎いやつを叩きのめすの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます