第2話 戦いの予備期間
長野県小林家 会議
正雄(リーダー)「これより、対静岡攻めにつき、その準備ついて話し合う。みな、よろしく頼む。それではまず、近隣の外交状況について報告を頼む。孝。」
孝(外交担当)「はい。先日、お隣の加藤家と多くの取り決め文書を交わし、正式に軍事面も含めた同盟関係を取り結びました。つきましては、静岡侵攻の日取りを両者間で取りまとめ中であります。また、神奈川県の鈴木家との軍事同盟に関しましては、我々小林家からも加藤家に加勢する形で仲間に加わる様に説得を重ねている段階であります。隣接する、埼玉県、群馬県、新潟県、岐阜県とは、相互不可侵の関係であり、実態も良好であります。しかしながら、静岡県は言わずもがな、愛知県と富山県とは関係が最悪です。」
勉(正雄の右腕)「愛知に静岡、それに富山、左側がだいぶ怖いな。せめて富山とぐらい、相互不可侵まで何とか持ってけそうにないのか?」
孝「申し上げにくいですが、富山が、一番関係性が悪いです。」
正雄「静岡との開戦まで、あまり時間がない。向こうの条件や今欲してそうなことを調査し、多少は向こうに譲歩し、何とか背後の脅威を無くすように努めてくれ。場合によっては、別案も用意してくれ。」
孝「承知しました。」
律(正雄の息子)「神奈川の鈴木家がなかなかこちら側の誘いに応じてくれないのは、とても気がかりだ。何か原因は、あるのか?」
孝「やはり、勢力均衡の観点で渋っているというのが、我々外交部の判断です。」
勉「東京都や千葉県が動き出した際には、こちらも味方するということを強く伝えてくれ。こちらも左側が心配ではあるが、右側が厚くなれば、それだけ左側に集中できるというものだ。」
孝「併せて、承知しました。」
正雄「戦いは、相互の戦力も重要だが、同盟状況も大いに関係してくる。同盟関係の調整に最後まで、気を配るように。細かい相互部署間の話し合いは、ここで続けてもらって構わない。不要な部署は、退出しても構わない。一度ここで簡単な解散を挟む。」
長野県小林家では、対静岡戦に向けた最終調整が行われる。
果たして、神奈川県の鈴木家は軍事同盟に加わるのか?
富山県との関係性をどこまで改善できるのか。
今後も緊迫した日本列島中央情勢に目が離せない。
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