青年期6
そのあとはやはり怠惰に逃げた。
何もかも嫌だった。
こんなしょうもないことで精神をやみかけている自分も。
そしてまともであろうと努力してもどうにもならない自身の怠惰さも。
結局精神を病んだのを良いことに実家で半年ほど怠惰を貪った。
なにもしないのは気楽で良かった。
なにも考えなくて良いし、明日を考えなくて良いから。
しかし明日を考えなくてはならないときは必ず訪れる。
まあお金だ。
親も年金くらしだから私の生活費を払うだけの気力はない。
久しぶりにスーツを着て太った自分に苦笑しつつ面接を続けた。
落ちまくること30社程度、ようやく内定が出たのでそこに入社することにした。
意外と受からないもんだな、という感情と次はないかもなという焦りがただただ精神にきた。
意外にも雰囲気はよく会社の人も優しい人が多かった。
しかしまともな人が多すぎるせいか、今一馴染めない自分がいるのも事実だった。
責任から逃げ続けた結果、はまともではないな。
そして女々しくも今でも思う。
オペレータだった頃に戻りたいなと。
こう言ってはなんだが、勉強しなくてよいし
仕事内容が分かりきっているのは相当に幸せなんだな。
存外、まともじゃない生き方の方が向いているのかもな。
そこら辺の楽観視をするのも親譲りなのかもしれない。
やっと手放せた睡眠薬を久しぶりに飲み、悪くない気分で寝た。
下らない人生 @fisherman
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