幼少期5

その後、三年生になってから私は太って居ることを自覚し始めた。


こればかりはしょうがない、何せ以前は自由に飯すら食えないような場所で育ったんだから。


そんな子供が毎日200円貰ってたら何を買う?


私は毎回コーラとカップヌードルを買っておやつ代わりに食べていたよ。


そして悲しいことに太り始めるのと同時に学力が下がり始めた。意外と小さくてもスクールカーストは健在で、私は以前の人見知りが再発していた。


そんな状態で時は過ぎ、五年生になった。ここでとある人と出会う。タイシとしておこう。タイシは転校してきた当初からクラス全員から弄られまくっていた。


今となって思えばいじめに近かったと思う。


それを見かねた私はそいつとつるむようになっていた。醜いことに自尊心を満たせる相手だったのも大きい。


似通った経歴なのもそれを後押ししたと思う。

タイシは両親と離れて祖母と兄と暮らしていて育児放棄されてた。ずっとゲームを一緒にしていたよ、なにせこんなに遊びに付き合ってくれる奴はいなかったからな。


そいつとつるんでいるうちにとある男と出会う。マサルとしておこう。そいつは釣りが好きでよく一緒に釣りをしていた。かなりやんちゃな奴でクラスの不良枠といえば分かりやすいかな。


マサルとの出会いは私に大きな影響を残した、楽を知ったのだ。


その頃私達はマサルを含めた五人くらいで釣りをよくしていた。しかし考えてみてほしい。釣具は意外と高価な物が多い。そして使っているのはガキだ、当然扱いが雑で壊れる。そうなると遊びに着いていけず仲間から外される。しかし金はない。そうなるとどうなる?


そう、親から金をパクってくる奴が出た

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