幼少期3
記憶上ではあるが、それ以外にも対して交流をしなかった理由がある。
少し前にも書いたが私の家にある娯楽品はテレビか雑誌だ、しかも大人向けの性的な漫画の乗っているようなものだ。
テレビはあったが親父がリモコンすら触らせてくれなかったよ。そんな娯楽品にしか触れない以上会話に着いていける訳もなく、孤立する。
保育園の先生は見かねてか、よく俺の面倒を見てくれたよ。俺もこんなに優しい人は初めてだから構ってほしいということもあり一人でいたんだと思う。
しかし、問題が起こる。
通う予定の小学校が閉鎖するらしい、致し方あるまい。全校生徒7人ではそうなるだろうよ。
追い討ちを掛けるように親父と母親の喧嘩が臨界点に達したらしく、私は姉と母方の実家に住むことになった。私は泣き虫でね、先生に凄く泣きついたのを忘れてない。
越してきてからも曾祖母には邪険に見られ、祖父にはよく煩いと怒られた。祖母は仕事をしていて家に対していなかったからな、特に覚えがない。
こっちの保育園に行く時も大変だったよ、人見知りがすごくてずっと泣いてたよ。最もある程度したら慣れたんだがな。小さい頃はそんなもんだ。
ある日、近所に女の子が居ることに気が付いた。
話を聞くとどうやら私の一個下らしく遊んでやってくれと言われ遊んでいた。今思えば初恋だったのか?
いや、本当はあの娘の事が好きだったのだろうか…?
今となってはもう分からない、私が積み上げてしまった事が原因で引っ越してしまったからな。
理由すらクソみたいな話だ。笑える。
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