映画撮影のために組むことになった、とある女優と戦闘機乗りのお話。
戦闘機もののファンタジーです。
空戦ではなくアクロバット飛行隊の物語で、しかも映画撮影への協力、というなかなか珍しいミッション。
おそらく現実世界のそれとほぼ同一と思われる航空機まわりの設定に対して、もっと大きな世界設定そのものがガッツリ異世界ファンタジー風だったりする、この組み合わせの妙がとても印象的でした。
戦闘機を駆るハーピー。素敵……。
設定まわりが異彩を放つ作品ではありますけれど、個人的に好きなのはやっぱり物語そのもの。
当初はギクシャクしていた(というか主人公が一方的に拒絶していた)関係が、ふとしたきっかけから変化し、やがて心を通わせ合うまでに至る、という筋。
無条件に心地よいというか、こういう王道的なお話はとにかく良いものだと思います。
アクションシーンというか、仔細に積み重ねられた機動飛行まわりの描写はもう本当に圧巻!
とても迫力のある物語でした。