第9話・ギルド
お姉ちゃんと戦った後、食事をとらながら家族みんなに質問攻めにされた。
どうやらみんなもこっそり覗いていたようだ。「ウィリアム!あの『魔王覇気』って何⁉︎本当に全く動かなかったんだけど!」
「あぁ、あれはすごかったな近くで見てただけでも吐き気がしたからな!」
「レーナの『威圧』や、私の『殺気』って言うレベルじゃない。」
「僕もよくわからないんだよ。」
と本当はわかっているが今話すとややこしくなるためやめておこう。
「これだけ強いならもうギルドに登録しても大丈夫だな!」
…?
「そうだねお父さん!レベル上げしてる私を怯ませて一撃で倒して。」
「速さは私より早くて、おまけに莫大な魔力と『全魔法使用』っていうスキルもあるし。」
ものすごく褒めちぎられてるとか悪いのだがギルドとはなんだろうか?
「ギルドってなぁに?」
「あぁウィルには教えたことがなかったな。ギルドっていうのは一つの国家に縛られずに世界的に活動できる組織で、そこに登録している人は、ギルドのカードが身分証がわりで世界中のどの国にも行けるんだ。」
「私がウィリアムにお薦めするのは、私が所属している冒険者ギルド!他にも商人ギルド、薬師ギルド、魔道具ギルドなんてのもあるのよ。」
「複数のギルドにも登録できて、私は冒険者ギルドと、魔道具ギルドに登録してる」
「へぇ〜」
そんなものがあるのか、結構興味があるな。
「僕、冒険者ギルドに入ってみようかな。」
「多分ウィルならDランクスタートだね。」
「ランク?」
「ギルドメンバーの位置付けを決めたもの。Fから始まって順にF,E,D,C,B,A,S,SS,SSS,ってなってるの。と言ってもSS以降はほとんどいないけど。」
「それでね!登録する時試験を受けるんだけど、そこでF〜Dのどのランクで始まるか決まるの。」
「二人ともDランクスタートだったんだぞ!」
それはすごいお姉ちゃんたちって強いんだな。
「そうと決まれば早速ギルドに行こー。」
そう言いながらレーナお姉ちゃんはボクの腕を引っ張って外に出ようとしたところで、
「レーナ。まずはご飯を食べて終わってからね」
お母さんに止められた。
そりゃそうだ
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