第5話・ステータス

あれから半年経ち、5歳になり、ステータス診断の時が来た。

職業ジョブには大きく分けて4種類あり、

下位職業ジョブ、中位職業ジョブ、上位職業ジョブ、最上位職業ジョブ、の4つだ。

レーナお姉ちゃんの『拳聖』や、ミーナお姉ちゃんの『暗殺者』は、上位職業ジョブとなっている。

嫌な予感しかしない。

『魔王』は、『勇者』、『剣王』、『暗殺王』 『大聖女』、等と並ぶ最上位職業ジョブだ。絶対に何かあるぞ…

「ウィルー、そろそろ出発するぞー。」

「はーい」

俺は馬車に乗って教会まで向かう。

ステータス診断には教会の人間にしか使えない『ステータス付与』の魔法が必須らしい。

ちなみにこの馬車には俺と父親のアルスしかいない。貴族の場合当主と子供が一番最初に知るのがしきたりらしい。

そういえば父さんの職業ジョブは何なんだ?

「ウィルはどんな職業ジョブになるんだろうな今から楽しみだな。」

「そういえば父さんの職業ジョブは何なの?」

「言って無かったか?、俺は『魔剣士』だ!」

「それって上位職業ジョブだよね?

すごいよ父さん。」

「まぁ冒険者をしているレーナたちほどではないがな。」

そんなことを話しているうちに教会に着いた。

「アルス様ようこそおいでくださいました。」

「また、よろしくなクレナ司教」

そう呼ばれた若い神官は笑顔を浮かべこちらを向いた。

「はじめまして。ウィリアム様本日はよろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。」

そんな挨拶を交わした後、俺たちは、祭壇に向かった。

「早速行ってもよろしいですか?」

「あぁ問題ない。頼んだ。」

「それでは早速始めます。『我らの偉大なる神よ、彼の者に、ステータスを授けたまえ、ステータス付与!』」そういうと、俺を金色の光が包み込んだ。

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