第4話・4年後

あらから4年が経った。

もう歩けるし喋れるようにもなった。

「おはよーウィリアムー!」

「おはようレーナお姉ちゃん」

最近は二人の姉たちともよく会話している。

「もうすぐご飯出来るから早く来てだって。」

「わかったすぐ行くよ。」

俺はお姉ちゃんと小走りでリビングに向かった。

「「おはようお母さん」」

「おはよう、レーナ、ウィル、席について待ってなさい。」

「「はい」」

俺は家の何人かにウィルと呼ばれている。

「おはよう。ウィル、ミーナを見なかったか?」

「見てないよ?」

父親のアルスの質問に答える。

てか、ミーナお姉ちゃんまたか…

「あの子は、朝に弱いからそのうち来ますよあなた。」

「確かにそうだな。」

「ふぁ〜、おはようみんな…」

案の定赤いショートの髪をボサボサにして来たのは次女のミーナお姉ちゃんだ。

「ミーナご飯出来てるから食べちゃいなさい。」

「は〜い」

この家の料理人は昔王宮料理長をしていて、物凄く美味しい。

「もうすぐウィルも5歳か、職業ジョブは何になるんだろうな?」

そう平民は10歳貴族は5歳でステータス診断を受ける。

俺は嫌われる魔王が嫌なので、女神(?)に大丈夫と言われたがまだ少し緊張している。

ちなみにレーナお姉ちゃんは上位職の『拳聖』ミーナお姉ちゃんも上位職の『暗殺者』

だ。

「僕もお姉ちゃんみたいな上位職だといいなー。」

ちなみに女神(?)にはバレたが、俺はこの世界での一人称を変えている。

「大丈夫だ、俺とシーナの子だぞ。どんと構えておけ!」

「あなた食事中は静かにね」

「あぁすまんすまん。」

「「「ハハハハハ」」」

こんな日常が続きさらに半年が経った。

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