第3話・状況
俺が産まれてから半年が経った。
まずわかったことは、俺は人間の伯爵家の長男として産まれたこと。
ちなみに、貴族の階級は順に公爵家→伯爵・辺境伯家→子爵家→男爵家→名誉男爵家となっていてその家族の上に王族がいる。
名誉男爵は平民がある一定の功績を残すと一代限りの貴族となれるものだ。
そしてこの世界には
「ウィリアム様おはようございます」
今挨拶して来たのはうちのメイドのルナだ俺の世話係らしい。
「あぅあ〜(おはよう)」
もちろん俺はまだ生後半年なのでしゃべれない。
「ふふっウィリアム様はお偉いですねー。」
それとウィリアムとは俺のことだ。
俺のひいお爺さんの名前から取ったらしい。
「おー!ウィリアム元気かー⁈」
「アルス様。ウィリアム様がびっくりするのでお声を抑えてください。」
「おー。すまんすまん…」
この声がでかいのは父親だ名前を
アルス・フォン・ブレインハルト・バッハ
というすごく長い名前だ。
フォンというのは王国貴族がつけるもので、
ブレインハルトというのはこのブレイン王国の貴族の当主がつける王国貴族の証だ
「あなた、興奮しすぎですよ。」
そう優しくいうのは俺の母親の
シーナ・フォン・バッハだ。
「ウィリアム、そろそろおねむの時間ね。
おやすみなさい。」
そういえば先ほどからうとうとしていた。
ここは潔く寝ておこう。
「あぅあ〜…(おやすみ)」
さてそれから半年経ち色々わかったことがある。まずここはブレインハルト王国の「バッハ伯爵領」で、領主は父親のアルスである。アルスは...というよりバッハ家は昔から武術の家系のようでアルスもかなり強いらしい。
そして俺にはレーナとミーナという二人の姉がいる。銀髪で長髪のすごく元気で明るい性格だ。そしてもうひとりのミーナは母親譲りの少し物静かな性格をしている赤髪でショートヘアだ。二人共寝ている俺をよく見に来ているようで、目が覚めると大体近くに二人がいる。
そしてさらに月日が流れた…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます