一日目ー昼

【一日目】


菜月「さて、では黙っていても仕方がないし、討論を始めようか(手にしたボールペンで机の縁をこんこんと叩く。それは部内の会議や仲間内でこのゲームをする際、必ず彼女がする癖のようなものだ。)」


七美「右も左もわからなくて、意味が分からないねぇ。(ため息)


優佳「…ベルはいったい私達をどうしたいのか、という話ですね。(頬杖をつく)」


灯里「…何か意図はあると、思います。根拠を問われるとどうとは言い難いのですが。(考え込む様に腕を組む。)」


杏奈「じゃないと、こんな大がかりなことしません、ってやつですね。」


涼花「確かに大がかりだよね、建物にベッド、食べ物とかこういう筆記用具とか。(机の上に置いてあったボールペンとメモ帳をつつきながらそうつぶやく。)


杏里「変な動きをしない限り、こちらの提示した物を持ってきてくれるといっていたらしいですもんね。だよね、愛美ちゃん。」


愛美「確かにそう言ってたよ。(頷く)」


千乃「…向こうが私達をどうしたいか、いまのところは全くわからないね。なにしろ、手元にある情報が少なすぎる。(降参というように首を横に振る)」


碧夜「…とりあえず、ゲームを進めませんか。(ちょっと困り顔)」


璃華「碧夜の言うとーり!!!先輩先輩、分かんない事ごちゃごちゃ考えてても仕方ないですし、まずは分かることから片付けましょ?ましょましょ?(椅子の上に立って主張する)」


美桜「…いつでもどこでも璃華ちゃんは通常運転というか…、元気だね。(苦笑)」


歌音「というか、安定だね。(苦笑)」


璃華「わたしですから!!(えっへん)」


碧夜「はいはい、分かったから椅子に座れ。(璃華を引きずりおろす)」


璃華「はーい(おとなしく引きずりおろされる)」


菜月「じゃあ、いつもの方式で行こうか。」


「「「「「「「賛成~」」」」」」


菜月「じゃあまず、占い師手を上げてー」


七美「はーい(普通に手を上げる。いや、なぜか手をチョキの形にしてる。)」


璃華「はいはいはーい!!(ぶんぶんと手を振り回している。)」


香澄「…はい(控えめに手を上げる)」


杏里「…三人、かな。」


涼花「ここで出てくるとしたら、真、狂、狼、背、狐のどれかだよね。」


優佳「猫又と狩人は騙るメリットがないものねぇ。(そう喋りつつ、視線は書きつけているメモに向いている)


愛美「そもそも狩人が騙ってる例ってすごく少ない気がします。」


灯里「猫に関してはこの前やらかした方がいましたものね(ふと思い出したかのように言葉にする)


颯希「誰の事を言ってるのかな~?(灯里の後ろに回り込み、ほほをつねる)」


灯里「ひぁ?!へぇんぱいいひゃいです~!!(じたばた)」


颯希「…むぅ。」


美桜「まぁまぁ、その辺で。今回のルールで役落ちはないようだから、まず真は出てきてるはず。そうすると、真は1偽が2って事になるよね。」


涼花「今回、狼が3って事を考えると一人は狼だと仮定したいな。全員潜伏はちょっとリスクがでかいと思う。」


歌音「そうかなぁ、私は狼より狐が占いの中にいると思う。だって、どの役職が一番占われ辛いかって、間違いなく占いだもの。」


颯希「それ毎回言ってるよね。確かにそうかもだけど…。」


愛美「先輩方、討論の時間には制限があると思われ、ここで時間を浪費するのは得策ではないと思います。占い師の占い結果を聞くのが先決だと主張します。(ぱたん、とよんでいた本を脇に置いて発言する。)」


菜月「あら、ごめんごめん。じゃあ、返事した順番に聞いて行こうか。きちんと占った理由も教えてね。」


七美「なら、まず私からね。私は美桜を占ったよ。美桜を敵に回した時の厄介さはよく知ってるからね、一番に占わせてもらったよ。結果は白。良かったよかった。(喋りながら席を立つとがばっと美桜に抱き着く)」


美桜「はにゃ?!ちょっと七美ちゃん抱き着かないでぇ…(どこを触られたのか、言葉が尻すぼみに)」


菜月「あ、ズルい。私も我慢してたのに~(不満げに口をとがらせると美桜をくすぐり始める)」


美桜「あ、ちょ、菜月ちゃん?!あ、え?ま。まってまって、二人ともまってぇ…」


――しばらくお待ちください――


優佳「七美先輩目線で、美桜先輩は白。そして先輩方は本日も通常運転、と。(メモメモ)


灯里「優佳先輩、最後のそれメモする必要ありますか…?」


優佳「何をメモしておいても損にはなりませんからね。」


灯里「…なるほど。」


菜月「さて、次の占い師は結果を開示してね」


璃華「はいはーい!!碧夜を占いました!!理由は単純に碧夜が敵だったら私心細くて死んじゃいそうだな、って思ったからです!(ずばーん!)」


碧夜「てめぇはウサギか。」


璃華「結果、碧夜は白で敵じゃなかったので心置きなく抱きつける!!(有言実行で抱き着きに行く)」


碧夜「抱き着くな!!(阻止する)」


優佳「璃華ちゃん目線で、碧夜ちゃんは白。そして璃華ちゃんは本日も絶好調と。(めもめも)」


涼花「律儀だね、優佳は。」


優佳「いつどの情報が重要になるか、分かりませんから。」


菜月「さて、さいごに…。」


香澄「わ、わたしですね…。私は…。私は璃華を占いました!!」


璃華「え、私?」


香澄「と、言っても直感で占ったので理由はないんです。結果は白でした。(しょんぼり)」


璃華「当たり前だよ、私占い師だもん。」


涼花「もしくは、香澄ちゃんが真で璃華ちゃんが狂か背ってものありだね。」


颯希「まぁ、この時点で確定は出来ないんだけどねぇ」


優佳「占い結果メモにまとめてみたよ。(書いていたメモをみんなに見せる)


<占い>

・七美→美桜〇

・璃華→碧夜〇

・香澄→璃華〇


七美「とりあえず、白進行ってところだねぇ。」

璃華「まっしろ~


愛美「初日ですし。」

「じゃあ、次は<<夕方になりました。議論をやめて投票の準備をしてください>>

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