第6話 放送室の謎

 結局あの後みんなは教室に戻った。私は今1人で放送室に向かっている。

 もしかしたら殺されるかもしれないけれどその時はその時だ。

 放送室の前まで来て深く深呼吸をして勢いよくドアを開いた。

 すると、

——誰も居なかった。

「なんだ、緊張して損したよ、、」

 ただ、放送室をよくよく見てみるとそれはまるで普通の放送室ではなかった。

 モニターが何個かあり、そのモニターに映っているのは

「監視カメラの映像…?」

らしかった。

 監視カメラの映像を見てみると1組のクラスの様子が映っている。

『もう、やだよぉおおおおあ!!!!!』

『もう窓突き破って出るしかなくね?』

 どうやら声も聞こえるみたいだ。ていうか教室に監視カメラなんてあったっけ?とも思いながら後で確認すればいいかと思い直した。

 ていうかあのゲームの支配者みたいな人はどこに行ったんだろう。

 そろそろ出ようかと思ったところで一つのパソコンが目に入った。

 私はどうしてもそのパソコンが気になりそっと開けると、最初に目に入ったところにはこんな事が書いてあった。

『なんで、なんで、私は必要ないの?私は要らないの?私だって頑張っているのに、私を無視するやつも、あの人気者も、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、

 私は全身に力が入った。そして私は思った。きっと、これを書いた人は辛かったんだな。と。

 そして私は放送室から出て教室へ戻った。

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