第4話 はじまりはじまり

 そこでやっと1人の男子が喋った。

「おい…これってまさかドッキリか?結構盛大なドッキリだな」

 笑いながらそう言うとみんなも「なんだ〜」「まぁデスゲームなんてやるわけないよな〜」といつもの雰囲気に戻りつつあり、一安心した。

 一安心した私はあっちゃんの所に行く。

「結構凄いドッキリだけどちょっと怖くない?」

「…!?」

「あっちゃん?えっ…?」

 あっちゃんは震えている。あっちゃんの横に居た真歩まほが急に倒れ込んだ。

「真歩…、真歩?」

 何度名前を呼んでも目を開けない。みんなが私の声に気づいたのかこっちを見る。

「どうした杭東くいとう?」

「真歩が…動かない…」

「えっ」


 空気が凍る。感じがした。


「い、いや、でも寝てる、だ…」

『その子は死んだよ』

 私の言葉を遮った。これは夢なのか、現実なのか、よく、分からなくなってしまう。いや、夢かもしれない。夢であって欲しいと願う。

 そこで、

「じゃあ、証拠はあるのかよ。」

と男子がいう。

『彼女を触ってみて下さい!』

 真歩を触ってみると、凄く冷たく、動く気配もなかった。

「…。」

 言葉が出ない。…。

『これで分かりましたね。これは正真正銘の現実で事実です!!』

 クラスの人達の中には震えている人、涙目の人、何も考えられないような人がいた。

『では、これからデスゲームのはじまり〜はじまり〜はっはっはっ!!』

 笑い声がまるで悪魔のようにきこえる。

 

 これから、どうなっていくのだろう。

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