三者三馬鹿

バローを仲間に入れて4人旅になったある日。

みこしを担いで道を行く3人の姿がいた。

ンンーン「わっしょいわっしょい!」

スケルス「わっしょいわっしょい!」

そういって二人は元気よく掛け声をかけて道を行くだろう。

リッツ(なんで神輿を・・・?」

と疑問に思いながらリッツは律儀にみこしを担ぎながら走る。

バロー「せいや!せいや!せいや!せいや!」

みこしの上で自転車に乗りながら神輿を輝かせながら応援していた。

汗が神輿の中に飛び散り、みこしについていた電飾のライトがきらびやかに光るだろう。


数十分後、町に到着してへばっている4人。

リッツ「なんで・・・神輿かついているの・・・?」

ついに聞きたかった疑問を聞くと

バロー「意味はないな。」

ンンーン「特にない。」

スケルス「なんとなく。」

リッツ「そんなことで私みこし担がれたの!?」

あまりの理由に怒ってツッコミを入れる。


バロー「だがな。俺たちの目的を果たすためにこの町へやってきたんだ。最後の街だし準備しないとな。」

ンンーン「あぁ。とりあえず次の戦いに必要な買い出しはここが最後だな。」

そういって真面目に話し合う二人ーーー。


少し時はさかのぼってバローの言った一言が始まりだった。

バロー「オリズム帝国に反抗しているんだって?ハジケているじゃねえか。」

バローがご飯を食べながら笑っている。

スケルス「でしょー。」

三角巾をつけたスケルスがおかわりのカレーを装いながらバローに返答する。

バロー「なら俺の持っている情報をあげねえとな。

    俺の知っているやつはオリズム帝国の四天王、ゴールデンウィークというやつだ。」

前回四天王Aと表記されていたゴールデンウィークの情報をバローは教えてくれるだろう。

バロー「あいつはここから近いゴールデンウィークタウンという街を構えて真ん中にある遊園地、ゴールデンウィークランドというところに住んでいるらしい。」


スケルス「遊園地?なんでそんなところで?」

ンンーン「いいじゃないか。相手にとって不足はない。」

といいながら帽子をかぶって少年のような服装をしていく気満々になっているだろう。

リッツ「あんたが不足だよ!」


回想が終わり・・・・。

ンンーン「意外と近い場所にあったんだな。」

バロー「だからゴールデンウィークのことを話したんだ。お前らの性格じゃちまちま支部をぶっ壊したりはしねーだろ?」

ンンーン「なんなら一番強い奴から倒しても構わん!」

そういって拳を握って意気込みを話す。

スケルス「オレサマはンンーンにいつまでもついていくよー?」

そういって購入するものをチェックしている。


ンンーン「よし、あとは各自買い物だな!リッツも食材とか任せた!」

と先程書いた紙を渡し、買い物に出かける。

リッツ「あ!ンンーン!もう・・・しょうがないんだから。」

そう言ってしぶしぶ買いに行くだろう。


1時間後ーーーー。

リッツ「お待たせー。」買い物が終わったリッツはみんなのところに戻る。

リッツ「みんなは何を買ってきたの?」

スケルス「オレサマは調味料!最近いろいろ使っていたら無くなって困ってたんだ!」

リッツ「いやそれ私に頼めばよかったじゃん!なんで分けたの!?」

ンンーン「拙はウエストポーチと水筒と新しい服を・・・」

リッツ「遊園地に初めて行く子供か!バローは!?」

バロー「厚底ブーツを買ってきたー♪」

リッツ「遊園地にいらないし絶対邪魔だよそれ!」

   「もー!みんなふざけないでボスの手前だよ!ちゃんと準備をしてよね!」

そういって3人に叱っていると


モヒカン「あいつらか・・・・」

そういってレーザーガンを持ったモヒカンが4人を見つける。

ンンーン「ん?あいつは誰だ?」

説教されている中モヒカンに意識を向けようとするだろう。

リッツ「ちょっと。人の話を・・・」

と言っている最中にモヒカンに気づくと説教を止める。

モヒカン「俺はゴールデンウィーク様の刺客、ボンガロ様だ!」

七色に染めたモヒカンにサングラスをつけた革ジャンを羽織った男が名乗り出る。


ンンーン「何の用だ?」

そういってコキコキと手の指を鳴らしているが

水筒を肩にかけて帽子被ってリュックを背負っている姿に説得力がない。

ボンガロ「お前らがンンーンか。お前らを殺させていただくぜ?」

そういってダンスを踊り始める。

バロー「その言葉、お返しするぜ?」

やる気満々の言葉を放つ。

ンンーン「バロー、お前の実力を見させてもらうぜ?」


ボンガロ「へ、お前らの相手はこいつで十分だぜ。」

そういってクマのぬいぐるみを出しておく。

リッツ「いや!それただのクマのぬいぐるみじゃん!」

そういって目を飛び出してツッコミを入れる。

バロー「よっしゃー!覚悟しやがれ!」

そういってクマのぬいぐるみに襲い掛かった。


ーーー1分後。

ボロボロになったバローが横たわり、きれいなクマのぬいぐるみが誇らしげに座っている。

リッツ「なんで!?ぬいぐるみにどうやって負けたの?」

スケルス「バロー!くっそー!仇を取ってやる!」

ンンーン「このやろー!」

二人してクマのぬいぐるみに襲い掛かるも


スケルス「うらー♪」

クマのぬいぐるみを手に取ってクマのぬいぐるみの腕をつかんでンンーンに殴りかかる。

ンンーン「うぼぁ!」

顔面を殴られて反応して吹き飛ぶふりをする。

リッツ「遊んでいないでさっさとやっつけなよ!」


ーーーさらに3分後。

ンンーンが地面に埋まってスケルスが骨が散らばって頭蓋骨がコロコロ転がって涙を流しているだろう。

リッツ「どうしてそうなったんだ!?」

リッツがツッコミを入れていると

ボンガロ「マジかよ・・・。こんなんでボロボロになるのかよ・・・・。」

出した本人なのにがくがく震えて信じられないものを見たようなリアクションをする。

リッツ「なんであんたが一番びっくりしているの!?」

ボンガロ「いやだって上司がこれを持って行けってこれ渡されて半信半疑で使った結果がこれだぞ?!」

ボンガロが動揺して説明するだろう。


リッツがそれを聞くとすたすたとクマのぬいぐるみを手につかんだと思ったら遠くに投げ捨てる。

リッツ「ほら。早く立って。」

そういってバローの手を取って立たせる。」

バロー「えー・・・・?」嫌そうに立つだろう。

ハジケの邪魔をされて萎えているようだ。


ンンーン「てめー!よくも拙らをクマちゃんぬいぐるみを使ってボコってくれたな!?」

怒り心頭で怒鳴っているが

ボンガロ「いやいやいや!?あんたらが勝手にやられたんだろ!?」

そういって必死に弁明している。

バロー「俺をあそこまでズタボロにしておいて覚悟はできているんだろうな?」

ボンガロ「え?え?」

ボンガロは理解が追い付いてないようで迫ってくる二人を交互に見ている。


ンンーン「ヌードル一式!ペペロンチーノの舞」

バロー「ドリルドロップキックぅぅぅ!!」

ンンーンが四方八方からパスタで鞭のように打ち、

バリーがお腹にドロップキックを回転しながら突き飛ばすように蹴るだろう。

ボンガロ「かはっ・・・!!」

血反吐を吐いて砂煙をあげながら倒れる。


スケルス「イエーイ♪勝利ー♪」

スケルスが紙吹雪を回せて勝利を祝い、

バロー「楽しかったぜ?」

ンンーン「俺もな。」そういって拳と拳を合わせてお互いを激励する。


リッツ「じゃあこの町に用も済んだし、行こうか?」

リッツがそう声をかけると。

バロー「あぁ!そうだな!」

バローは白馬になり

ンンーン「そうだな。」

ンンーンはトナカイになる。

スケルス「じゃあオレサマはこれで☆」

ピザ屋の制服でバイクに乗っているだろう。

リッツ「なんで!?」

三者三様の返信っぷりに驚いてツッコミを入れる。

バロー「なんでって今度は犬ぞりで走るからだよ。」

リッツ「誰一人犬になってないんだけど?!」

ンンーン「リッツは乗れ。」

そういって立派なそりに乗せるだろう。

申し訳なさそうに乗って手綱を引いて

ンンーン「じゃあ行くぜオラー!」

3人(?)は走り出し、ゴールデンウィークタウンに向かったのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ハジケバトルの神髄~ギャグ漫画の理不尽vsシリアスな理不尽~ カオス同盟 @chaosdoumei2525

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ