内偵隔秘事項 於 六本木上層内特警会議室

隔秘につき、安生やすよりの手記のみを記す。


記 隔秘の打ち合わせには、陰陽庁土御門長官もご参加

 (他の参加者は非公開)

 

【壱】 宿主マスター警護の件 追記


記 金星姫宿主マスター、神宮司冰翠ひすい様は3月下旬に上皇鴨場内に居を移す。

 (同日より陸軍近衛師団 及 宮内省皇宮警察隊が同地の警護を主導)

 (上皇鴨場の常駐警備は両隊併せ、百名超の規模となる模様)


記 冰翠ひすい様と同行する守護者は、ルサンカ嬢・P子嬢の両名

 (P子嬢は、今川伯爵家が保護していたと判明) 

 

【弐】 冰翠ひすい様転校後の安生やすより内偵の件


記 第一の接触先は、冰翠ひすい様が転校後、同級となる予定の者

 (対象者のプロファイルは叡智學院のクラス決めを待って確定)


記 第二の接触先は、雪乃上悠宇ゆう

 (勘解由小路の隠し姫の件は、安生やすよりからは伝えない)

 


記 冰翠ひすい様との直接接触は禁ずる。


記 今川家御息女高麗子こまこ様との接触は宮内省の許可を得て行う。

 (學院御卒業まで、高麗子こまこ様の校内警護は宮内省が采配)

 (學院全体の警護は、近隣の上皇鴨場と併せ陸軍近衛師団が担当)


【付】 今川家御息女付召使、堀月紬殿の件


記 黄泉還りの青鬼姫と判明した件の扱いは、近日中に定める。

 (四葉財閥の存否については、特警内に資料なく継続調査)

 (セイロン舞踊沙璃歩輝サリポテの意については厳秘とする)

  

記 黄泉還りの赤鬼姫の所在については、別途調査する。

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