第9話 白昼夢

「ここは・・・?」


 目を開けたらそこは靄の掛かっている空間だった。

 寝ぼけたような感覚に襲われながらも記憶を辿っていく。


「透・・・そうだ、俺・・負けたんだ」


 透との一騎打ち、俺が放とうとした一撃、それが撃てなかった。

 そして透の相殺しようとした攻撃に呑まれた。


 それからの記憶が曖昧だった。

 目を覚ましたような、リットの叫び声が聞こえたような。


 また・・・剣を突き刺されたような。


「剣・・・あの剣は確か」


 そうだ。

 あれは・・・あの男の剣。


 メリスから渡されていた剣だ。


 それをまた俺は刺された。朧気な記憶。けれど不思議と身体が俺の脳に教えていくれたかのように、そうだと告げていた。


「俺は・・・また」


 一人の男の顔が浮かぶ。


 本倉だ。


 あの場に本倉が着た。理由はわからないが、再び俺の面を見てどう反応していたのだろうか。

 そして、リットは無事だろうか。


「リット・・・」


 たった一人の俺の協力者。共に戦ってくれると告げてくれた異世界の友人。

 ここが何処なのかわからない。地獄なのか死の世界なのか、俺にはわからない。

 それでも今は、何も出来ない。また俺は何も出来ないまま、ただリットの無事を祈る事しか出来なかった。

 

 俺は見知らぬ空間で一人落ち込んでいた。


 その時。



「誰だ・・・」


 突然前方に人影が現れた。靄のせいで姿が見えない。


 いや、見えないんじゃない。漂う靄が少しずつ人の形を作り出していた。

 次第にそれは、明確な形へと整えていく。


 そして、その姿に俺は、落ち込んできた感情を爆発しようとしていた。


「お前は・・・お前は!!!」


 男。

 俺の前に姿を見せたのは、白昼夢で見た"あの男"だった。


「なんなんだよ・・・もういい加減にしてくれよ。これ以上、これ以上俺に魅せるなよ。お前が魅せてるんだろ!!! そのせいで俺がどんな事になってるかわかってるのか!!?」


 男は俺の言葉にただ目を閉じて反応するだけだった。

 その仕草に俺は、溜め込んでいた気持ちを抑えられなかった。


「何とか言えよ!!!!!」


 俺は駆け出した、何も言わぬ男へと。


 右手が勝手に何かを求めた瞬間、俺の右手にはある物が握られた。


「この野郎がよぉぉおお!!!」


 それは、剣だった。メリスからこの男に託された剣。

 力一杯に振るった剣撃は、防がれた。


 俺が持つ剣と同じ剣によって。


「ふぜけんなふざけんなふざけんな!!! 異世界なんかに転移したのはお前のせいなんだろ!! お前がみんなを! みんなお前のせいなんだろう!!」


 鍔迫り合う中、ただ子供のように文句を言い続けた。

 理由なんてわからない。当然だ、わかるわけも無い、誰も説明も何も無いまま俺は殺されかけて、また殺されたのだから。


「なんで俺がこんな目に!! なんで、なんで!!!」


 泣き事を言い押す力が抜けた瞬間、俺は剣を払われ倒れてしまう。


「何で・・・何で、透達が、あんな目に遭わなきゃならないんだよ・・・!!」


 滑り落ちた剣を再び握ろうとした。

 溢れる涙の間から男を睨み付ける。


 男は俺と同じ剣を持っている。だが持ち方が違った。


 剣を逆手に持った姿で俺を憐れむような表情で直視していた。


「舐めんなよ・・!! お前だけは絶対に許さない!! お前だけは!!!!」


 剣を拾う手が自然と男と同じ持ち方で俺は握り締めた。


 その瞬間だった。

 靄が晴れるように、風景が一変していた。

 だが、今の俺には関係の無い事。ただ一心不乱に目の前の男に対して剣を振るった。



『変わった持ち方ねあなた』


 それはメリスと初めて共闘してモンスターを倒した時だった。


『カッコいいからって、あなた馬鹿じゃないの』


 男の幼稚な考えに飽きれるメリス。


「消えろぉおおお!!!!」


 俺は、流れる光景に目もくれず剣を振るい続ける。

 男は逆に、俺の剣撃を軽く退けながら、メリスの事を見ていた。まるで懐かしむように。



『そうね・・・変な戦い方だけど、あなたに助けてもらった事には変わりないもの・・だから、その・・・ありがとう』


 それは窮地に陥ったメリスを命懸けで助けた時だった。


「やめろ!!!! 俺にもう!!!!!」


『私が合わせるわ、その戦い方で合わせられたら怖いもの』


 それは強敵と言われたモンスター達との戦い、メリスに背中を預け背中合わせになっていた時だった。


「魅せるなぁあああああー!!!!」


 叫び散らしながらも俺は剣を振るい続ける。

 そんな俺の猛攻に男も余裕がなくなってきている気がした。


 風景の回想が流れる度に俺の力が増していくようだった。

 まるで、今までの経験を徐々に思い出しているかのように。


『その持ち方だから出来る魔法剣撃・・・確かに威力は高いですが』


 新しく会得した魔法剣撃、それを披露してメリスが苦笑いを浮かべている時だった。



「これでもくらえぇえええー!!!!」


 魔法剣撃。

 刀身を光らせ対象に突き刺すように俺は飛び上がった。


 俺の魔法剣撃は、地面に突き刺さって辺り一面を吹き飛ばした。

 俺の攻撃をすぐに理解し、男はバックステップをして避けきった。


「はぁはぁ、・・・やっと、はぁ・・・動いたな!!!」


 一切その場から動く事無く俺の剣撃を弾いていた男がようやく動いた。

 ただ、それだけ俺の脳内はアドレナリンが大量に出て興奮していた。


「ようやく、殺せる・・!!」


 今はただ、目の前の男が憎くて憎くて敵わなかった。


 この男のせいで異世界に来てしまったんだ。

 この男が白昼夢なんて見せるからクラスメイトのみんなからあんな目で見られたんだ。

 この男のせいで俺は何度も何度も死ぬ思いをさせられたんだ。


 この男のせいで!!!



『私は、あなたの戦い方。まぁ・・・好きですよ』



「喋らせるなぁああああああ!!!!」


 この男が居なければこんな葛藤をせずに済むのに。

 目に入らなくても身体が、目が、脳が、勝手にメリスの姿を再生する。

 勝手に耳に入ってくる。

 勝手に俺の意思を惑わそうとする。


「うぅぅおおおおおおお!!!!」


 俺は戻らないといけない。戻ってみんなにしっかりと説明して・・・。


 説明して・・・。


 俺は・・・。


 何を・・・するんだ?


 みんなを・・・みんな・・・?




 



ギンッッ!!!!!


 再び俺と男、二人の剣が激突する。

 お互いの剣撃が触れ合った瞬間辺り一面に衝撃が走った。


 そして最初と同じように鍔迫り合った瞬間だった。


 同時に左手で剣の刀身を支え押し込もうとしていた。

 

 同じ動作、同じ構え、同じ目付き、同じようにグッと力を加える姿はまるで合わせ鏡のような光景を見せられていた。


「違う・・・俺は、お前なんかとは違う!!!!」


 違うんだ。


 全然違う・・・!


 お前なんかみたいに、仲間なんて居ない。

 お前なんかみたいに強くも無い。


 お前なんか・・・!!!


「お前なんかぁああああ!!!!」


 最後の一押し、ただ全力で男の剣を振り払い飛ばした。


 男は握られていた剣が払われ驚愕した表情を浮かべていたが、すぐにそれは一変した。

 

 何かを訴えるかのように俺に・・・笑みを浮かべたのだった


「俺は!!!!!」


 今まで一番に俺は剣を握り締めた。この一撃の為にここまで頑張った、そう物語を締めくくるラストシーンの如く。


「俺は・・・!!」


 一歩。

 地震を起こす気持ちで踏み込む。


「俺は・・・」


 後は、握っている剣を突き刺すだけだった。



「「・・・・・・」」



 静寂。

 感じ取れる物は、俺が男を貫いた感覚。


 俺が・・・男を・・・殺した。


 殺したのは・・・俺。


 男は・・・この男は・・・。


「ぁ・・・ぁああ!!!」


 俺は情けない声を上げた。何故ならそれは・・・今まで考えないようにしていた可能性が確信へと変わった物だったからだ。


 男を殺した瞬間、白昼夢を見た。

 それはこの男が死んだ瞬間、この男が最後に願った物。


 叶わないとわかっていても、理屈なんて関係ない。

 それでも願ってしまった事。




「「また・・・メリスに会えます、ように」」




 俺と男の言葉が重なった。

 初めて聞いた声・・・それは、一番に聞き慣れた声。


 俺と同じ声だった。


 


 男は・・・、俺にもたれ掛かりながら消滅していった。


 役目を果たしたかのように。

 見なくてもわかった、男は・・・笑顔で消えて行ったのが。


「俺が・・・お前・・俺の・・」


 崩れ落ちるように俺は膝を付いた。

 剣を捨て両手で頭を抱えた。次々と脳内に浮かび上がっていく情報。


 今まで見てきた白昼夢の穴埋めしていくかのように。


 最初は、便利な物だと利用した白昼夢。

 そのせいで殺されかけ、みんなと戦わなくてはならなくなった。

 

 さっきまで憎しみしか感じなかった白昼夢。



「こんな、こんなのって・・・!」



 "前世の記憶"。


 それが白昼夢の正体。


 憎かったあの男は、俺の前世の姿。

 俺自身だった。


 前世の記憶がある。だから元の世界でも俺は時折夢を見ていた。前世の自分を見せられていたんだ。



「俺は・・・俺が」


 俺はその場で座り込んでしまった。

 受け入れ難い事実に脳が追い付いていなかった。


 自分の前世が、転移した異世界の住人だった。

 だから白昼夢で多くの事をしれた。魔法もモンスターも。


 剣の扱い方も・・・全てが、記憶の奥底。

 本来なら決して目にする事が出来ない物を、俺は白昼夢として見せられていた。


 悩み苦しんでいた結果が・・・今、明かされた。

 俺は、その事実にどうすればいいのか。


 ただ、放心状態から抜け出せないでいた・・・。







ゴォォオオオオオオオオオンッッ!!!!



 まるで俺を起こすかのような強烈な轟音が響き渡り、俺はゆっくりと目を開けた。


 さっきまで居た空間じゃないと瞬時に理解した。何故なら激痛が俺を襲ったからだ。

 意識を取り戻したのにも関わらず、目が霞むように瞼が重たい。


 ここは現実。

 さっきまで居た、俺の深層心理のような空間では無い。


 身体に力が一切入らない。

 それでも俺は生きて戻ってきた、それだけはハッキリとわかった。


 状況。とにかく今何が起きてる。

 さっきの轟音は、一体・・・。



『「無事・・・だったんですね。よかった」』



 え・・・。


 耳を疑った。

 ここは本当に現実なのかと錯覚した。


 透き通る声。

 自分の声以上に聞き覚えのある声。


 今・・・一番に聞きたかった声。


「ぅ・・くぅぅ・・・!!!」


 見なければ。確認しなければいけない。

 全身全霊がそれを求めていた、物理的に動けないなんて関係ないと、ただ首を上げるだけだと。


 声のした方向を見るだけ。

 目の前に立っているであろう人物を・・・見るだけだ。


 たったそれだけでいい。それだけでいいんだ。


 ゆっくりと下から上に映り変わる光景。


 そして、俺の目には、一人のハーフエルフの姿が映り込んでくれたのだった。


「メリス・・・!?」







時間は遡る。

 それは、藍が暴走していた時。同時に藍が前世の自分と戦っていた時。


 本倉将弘に最後の一撃を加えようと魔法で作り上げた巨大な岩の手が破壊された時だった。


「転使様をお守りするんだ!! 急げ!!!」


 それは将弘を助ける為の援軍だった。

 教会騎士達が大勢駆け付けていた。

 すぐさま隊列を組み、将弘と暴走中の藍の間に割って入る。


「なるほど、転使様の刻印の力で得た情報と我々が感じ取った強大な魔力の原因は、あれですか。もしやあの剣が覚醒するとは、予想外な事ばかり起きる」


 クイっと眼鏡を上げ藍を見ながら悠々と一人の小太りの男が将弘に近付いていた。


「ぉ・・おせぇ・・・よ!! 大司教!!!」

「これは失礼致しました本倉様、よもやあなた様が。あの、強欲拒絶の刻印の力、あらゆるモノを意のままに扱うことのできる万能の力が敗北するとは、思いもしなかったですので。到着が遅れてしまった次第です」

「うる・・せぇ!!! いいから、早く・・・!!」


 将弘は現れた大司教と呼ばれる男に地べたを這いずりながらも変わらぬ態度を取り続けていた。


 すぐさま大司教は衛生兵を複数呼び付け回復魔法を将弘に掛けるのであった。


「大司教! てめぇ後で覚えていろよ。何が最強の剣だ! おかげでどうなったかお前にも味合わせるからな!!」

「そうですか、私は嘘を申したつもりはないですが。まぁそうですね、お手柔らかにお願い致します」


 剣を奪われたことへの謝罪は一切ない将弘、そんな将弘の恐喝を大司教はピクリとも動かない表情で軽く流した。


 喋れるレベルにまで回復した将弘をすぐに引き上げさせようと大司教が指示を出そうとした時だった。

 将弘は突然指を差した。


「あそこに転がってる奴、あのガキだ! あれを人質にするんだ。おら、何してる!! さっさと連れて来い!!」


 教会騎士の人間は、将弘の唐突な指示に戸惑いながらも大司教へ目線を送り指示を待った。


 大司教は一瞬考え、小さくため息を吐き首を縦に振った。

 将弘の横暴とも取れる行動に流石の大司教も手を焼かされている。そんな様子が垣間見えた。


 そうして、将弘はすぐさまこの場から姿を消していったのだった。


「さて・・・」


 大司教は前へと進んだ。

 隊列を組む教会騎士達が道を開けるように分かれ、ユラユラと様子見をしている藍に歩み寄ったのだった。


「改めまして、私は君達をこの異世界に召喚するよう命じた教会騎士の長の大司教と呼んで頂いてる者です。早速で申し訳ありませんが、たしか・・・刻越藍君、でしたね。2、3お伺いしたい事がございまして―――」


 大司教が自己紹介と同時に大きなローブの袖からメモ帳を取り出し質問をしようとした瞬間。


 暴走した藍は、剣を盛大に振り下ろした。


「集中防御! 盾撃魔法!」


 隊長格の教会騎士が呼び声上げた瞬間、藍が放つ衝撃刃魔法を防ぐべく大司教を含む騎士達全体に巨大な盾が大量に展開された。

 

 見えない衝撃刃が展開した盾撃魔法と激突する。

 ガラスが割れるような音を何度も響かせながら藍が放った魔法が、教会騎士達が作り上げた盾を破壊していく。


「ごあぁあああああああああああ!!!!!」


 全ての盾を破壊された瞬間、教会騎士達は吹き飛ばされていた。


 すぐに持ち場に戻ろうと土煙りの中立ち上がっている中、一人だけ微動だにせず藍を見て不敵な笑みを浮かべている者が居た。


「暴走・・・しているとはいえ、この力。やはりあの剣、力を取り戻したようですね。はぁ・・・何故その剣を扱えるのか聞きたいのですが、今はお答出来そうにないのが残念です」


 何らかの魔法を使ったのか、威力を減少させたとは言え後ろで構える教会騎士の精鋭達を一撃で吹き飛ばした藍の魔法を、ローブをなびかせるのみに抑えていた。


「予想外の事ばかりで困ります、特にあなたという存在はね」


 大司教が手を上げた。

 ようやく立ち上がった教会騎士達の目の色が一気に変わる。たった一撃で自分達が作り上げた最強の盾を破壊した者、その脅威に教会騎士達は、大司教のその合図を待っていた。


「我等が信仰の力 今ここに顕現を!」


「「「「顕現を!!!!」」」」


 大司教の魔法を復唱するように教会騎士達も声を揃えて唱えた。

 教会騎士による合唱魔法。


 藍の足元に真っ黒な渦が現れる。渦は足を飲み込み、藍を捕えた。


「愚者の心を裁く 信仰深き鉄槌を」


「「「「鉄槌を」」」」


 再び同じように合唱魔法が唱えられた。

 身動きが取れない藍の頭上には無数の球体が姿を見せる。


 そして一斉に降り注いだ。


「っ・・・ごぉお・・ぐぅう!!!」

 

 将弘から受けた攻撃でも顔色一つ変えなかった藍の顔が歪む。


 それでも永遠と降り続ける豪雨の如く、降り止まない水は鉄球に差し替わり目にも止まらぬ速さで次々と藍を襲い続けた。


「全ては粛清 浄化を罪人へ 許しを今」


「「「「許しを今!!!!」」」」


 これが最後だと告げるように大司教は手を突き出した。


 溢れんばかりの魔力が教会騎士達の前に輝き出す。


「さようなら・・・転移使徒」


 歯を見せて笑った瞬間、強烈な爆音と共に放たれた。

 全ての魔力がこの一撃に集約していた。


 藍を拘束していた魔法、藍に襲い掛かっていた魔法は止まっていた。

 だが、元々ボロボロだった身体に更に追い打ちを受けた藍は、巨大な砲撃魔法を凌ぐ事は出来なかった。


 誰もが勝利を確信した瞬間、それは起きた。



ゴォォオオオオオオオオオンッッ!!!!



 砲撃魔法の軌道が上、天高くへと弾き飛ばされたのだった。


 誰もが驚愕した光景に目を見開いた、教会騎士最強の合唱魔法。その一撃が弾かれた事に驚きを隠せないでいた。


 大司教ですらその光景に一瞬目を奪われた。

 だが、すぐに目を凝らし睨みつけ、顔を歪ませた。


 自分と藍・・・その間に立っている人間に。


「これ以上、あなたの好きにはさせません」


「あんたは、メリス。メリス・メリンナ・・・!!」


 弓の形をした双刃剣を手に大司教に対峙し、藍を助けたのは。

 紛れも無く藍が白昼夢で見ていた白銀のハーフエルフ。


 メリス、その人だった。

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