第14話 グリモアを探しました
「キラーカウンターを持つ魔獣を探す方法……でございますか?」
「はい。何かありませんかね?」
「残念ながらスキルに関しては疎いもので……」
「そうですか……ではスキルに詳しい人は居ますか?」
「それでしたらスキルの専門書を多くそろえた本屋がありますそこの店主なら知っているかもしれません」
「ありがとう」
スキルの専門書か……見つかるといいけど。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
重要なことを忘れていた。
何も探す必要なんて無かったんだ。
探さなくても詳しいやつが居るじゃないか。
―――〈アナウンス〉―――
《なんでしょう》
―――キラーカウンターを持つモンスターを探すにはどうすればいい?―――
《スキル〈鑑定〉を用いれば可能です》
―――鑑定を手に入れるには?―――
《出てくることを祈ってガチャをひいてください》
―――他には?―――
《鑑定のグリモアを使用するものと、下級スキルの〈目利き〉〈観察〉を進化させるものがあります》
グリモア!?
グリモアってゲームとかでよくある読むだけで魔法を使えるようになる本だったよな。
ここは作家の街だ。魔導書とかを探していけば見つかるかも……。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
見つからねぇ!!
あれから4時間が経ったがグリモアは1冊も見つからなかった。
いくら作家の街フィークといえどグリモアを作れる人は居ないようだ。
諦めて帰るとしよう。
「おーい!!」
何か呼ばれた気がしたけど……まぁ気のせいだな。
「おーい!!」
うん、これは呼ばれてるな。
「なんです?」
「はぁ……はぁ……あんた……グリモアを探してるんだってな」
「そうですけど……心当たりでも?」
「あぁグリモアを1冊持ってるよ……戦闘系のスキルでも魔法でもねぇんで誰も買い取ってくれなくてな」
戦闘系じゃない!?これは鑑定の可能性アリだな!!
「どういうやつなんですか?」
「アイテムの性質を理解したりできるらしい」
おぉ!!これは当たりだ……大当たりだ。
早速買い取るとしよう。
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