続く3回戦も18ー0のコールドで勝ち上がりベスト16になった。

今から始まる抽選でこっから当たる相手が決まるからな。

「げ、大地先輩嘘やろ。」

最悪の所当てやがった〜。

大地先輩が引いたくじは新庄などのベスト4以上常連高との連戦がありうるところだった。

翌日試合が始まった。

城北VS広陵の試合が始まった。

投げれる球数の関係で今日は大地先輩は投げない。

今日は左のサイドハンドの九條先輩がマウンドに上がる。

九條先輩はスライダーやシュートなどを投げる。

クオリティを毎回満たす安定感あるピッチャーだ。

城北は強打者揃いのチーム。

ホームラン数は県内随一だ。

だがそれでも九條先輩は捉えられない。

球が走っている。

ボールゾーンからボールゾーンスレスレまで変化するスライダー、シュートで一二番を簡単に打ち取り、3番も空振りにとり三者凡退で治めた。

こちらの攻撃は相手の先発の白梅を捉えている。

田中先輩と甲部先輩はセフティーバントを仕掛け二人ともセーフ。

ノーアウトランナー1、2塁で河辺先輩がファーストに叩きつけたボテゴロを放ち内野安打。

そして兄さんは豪快な一発を放った。

負けてらんないな、こりゃ。

俺は白梅が投じた敬遠球をスタンドに叩き込んだ。

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