反省会

まあちゃんと勝ったがマネージャーの桜先輩が「反省会をいつも通り行います。」と言ったので雰囲気が変わった。


懐かしい。

毎試合毎試合反省会してたわ、桜先輩主導で。


桜先輩を分かりやすく言うと辛辣な野球マニアだ。

すごい辛辣だが全て的を得ているので文句が言えない野球最強の人。

監督は基本置き物なので彼女が実質の監督である。


今回の反省会は大地先輩のことメインで劉淵寺対策がサブになりそうだ。

予想通りだ。


桜先輩はまず大地先輩を「やる気あるの、あんな情けない投球して、あなたエースでしょ、大地。輝のファインプレイのおかげで無失点で切り抜けたけどあのあたりだと間違いなく2点は入れられてた。」と言った。


大地先輩は「テヲヌクナンテコトハシテナイヨ。

ワザトマンルイニシテカラサンシャレンゾクサンシントロウトモシテナイヨ。」と言った。


すると桜先輩は「あれぇおっかしいな片言で言うってことは嘘でしょぉ。後で大地にはOHANASHIしないとね。」と言った。


すると皆が諦めろという視線で大地先輩を見た。

強く生きろ、大地先輩。


桜先輩は「それとなんでウチの打線が輝君がホームラン打つまでホームランが出なかったのかなぁ。」と言った。


俺は「桜先輩、あいつの球はナチュラルムービングのストレートとフォークです。ボール3、4個分ホップする球を芯で初打席で捉えろと言うのは些か酷では。」と言った。


桜先輩は「でも輝くんは完全に捉えてたじゃん。あれはどうして打てたの。」と言ってきた。


俺は「ベンチで見てたんですがあいつは初球ストレートを投げます。後はキャッチャーが構えたところからどれだけ浮き上がるかを予想してバットを振り抜いただけですから。」と言った。


桜先輩は「エッグ、あのねーそれができる打者世界クラスでも数えれるぐらいしかいないから。」と言った。


そしてそのままお開きになった。

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