遅い

工廠の攻撃が終わり、こちらの攻撃に移る。

工廠の龍淵寺は浮き上がる150kmのストレートと落ちる120kmのフォークを武器にしている速球派のピッチャー。

やがては日本を牽引していくピッチャーになるのだがまだそこいらのピッチャーよりは打ちづらい程度のピッチャーだ。

そんなことを考えていると田中先輩と甲部先輩が2連打し、河辺先輩が送りバントを決めワンアウトランナー2、3塁。

4番であり俺の兄でもある龍史はストレートを引っ張りタイムリースリーベース。

5番の忍海先輩は犠牲フライを放ち、0ー3。


そして俺の打順だ。

投じられた初球を打つ。

ストレートを投げると見た俺は踏み込みバットを振った。

カキーン。

ボールは伸びていきライトスタンドに入った。

まあ当然だろ。

佐々木さんのストレートに比べたら10km近く遅いんだから。

こっちは佐々木さんから2打席連続でホームラン打ったんだからな。

そして龍淵寺はボロクソに俺たちに打ち込まれた。

ようやく攻撃が終わった時0ー20となっていた。


2回表

必死の抵抗をするも本気を出した大地先輩から打てるわけなくあっという間にスリーアウトになった。

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