県大会第2戦(過去編)

目が覚めると俺は高一の頃に戻っていた。

高一のころは代打か守備固めとしてしか起用して貰えなかったな。

と思いつつ朝ご飯を食べ、スマホで今日の曜日を確認したところ県大会第二戦の日だった。

この日、俺たち広陵はダークホース、工廠によってコールド負けした。

スコアは19ー9。

たった3回で先輩たちの夏が終わったので覚えている。

代打として3回裏2アウトランナー無しの状態で出場した。

最後のバッターになるのが嫌だったので無我夢中でバットを振るい結果左中間への2塁打を放った。

まあ後続が続くなかったけど、秋からは監督がスタメンとして起用してくれるようになった。


試合が始まった。

何故か俺が6番に入ってるがむしろありがたい。

エースの大地先輩が乱調で1、2番に連打を許す。

そして工廠の3番平田が完全に捉えたあたりが2、3塁間を破ろうとしていた。

が、直前のファールで飛んでいく打球を見て2、3塁間に寄っていた俺が余裕で取り、3塁に投げゲッツー。

そしてバックがいることに気づいた先輩は調子を戻して4番齋藤を空振り三振に打ち取る。

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