(三)-13
そう考えて走りながら後ろを振り向くと、なんと右内は刀を右肩に担ぎながら追って来ていた。幸い相手も息が切れたのか、歩いていた。
驚いた数馬は息が切れていることを忘れて走り続けた。
すると、左手の森の中に鳥居が見えた。数馬はそこめがけて走った。神社に入り、そこで右内をやり過ごそうと考えたのだ。
鳥居のところで境内には入り鳥居をくぐった。その際、道の方を見やった。霧の奥にぼんやりと人影が近づきつつあった。
霧の中なら上手くやり過ごせるかもしれない。数馬はそう考えて森の中の軽い上りの傾斜のある参道を上がっていった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます