(二)-8
左内は刀を抜き、剣先を男に向けた。男も左内の方に近づいてきていた。
剣術師範の塚口兵馬を斬ったのは、間違いなくこの男だ。左内はそう直感した。
その男が今、こちらをにらみながら一歩一歩近づいてきている。自然に心臓の鼓動が早くなった。
すると、他の賊たちがこの男の回りに駆けてきた。そして男に何かを話すと、賊たちは街道の方へと走っていった。そしてこちらをにらみつけている男も、最後に身を翻し、街道の方へ走っていた。
(続く)
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