#2~4を読んで

【#2 新学期初日はいつでもどこでも騒がしい。】を読んで


 この物語でとても気になっているのは、主人公が選ばれた意味。

 彼はどう考えても、身代わりに思える。本来来るはずだった人物の代わりにここへ来たのだから。だとするなら、本来来るはずだった人物は命を狙われていたということなのだろうか? 前回考えていたことである。


 この回では、主人公と生徒とのやり取りから、彼らがどんな性格でどんな能力に長けているのか明かされていく。それが会話だったり、自己紹介だったりと自然な形であり、その中でどんな任務をこなしているのかもわかる流れ。

 

 読んでいる限りでは、主人公が選ばれたのは偶然な気がする。

 そして彼が普通だからこそ、巧く行っているようにも感じるのだ。問題児のいる様なクラスを受け持つのが苦手なタイプなのだろうか? と思いきや、教師として人から好かれるタイプ(平等や公平、論理的)だと感じた。

 某ゲームを思わせる遊びだが、彼らはどんな風に楽しむのか続きが楽しみです。



【#3 大人になってからの徹夜はほどほどに。】を読んで


 どんな境遇であっても、子供は子供なのだなと感じる部分がある。

 中学から高校くらいの年代は大人にとっては扱い辛かったりする。彼らも彼らで、自分が子供でもなくかといって大人でもない中途半端な位置に戸惑いを感じていると思う。

 しかしながら、彼らは暗殺の道具となり任務をこなすことを求められてきた。子供である面があろうとも、その姿勢は大人と変わらない部分もある。

 人に信頼されるには、まず自分が相手を信頼し誠実でなければならない。信頼関係は一日で築けるものでもない。だが主人公は何処までも”普通”なのだと思う。

 彼らは確かに暗殺者ではあるが、生徒として接している。

 その姿勢は彼らと信頼関係を結ぶには充分な要素なのではないかと感じた。

 子供たちが彼に向ける目は、他の大人に向ける目とは違うのではないかと思う。その場面が出てきてはいないので、これは想像に過ぎないが。

 そして何故このクラスを作ろうとしたのかという理由も明かされ、彼らに関わっている人たちの中にも人間らしい感情を持っている人がいることに、ホッとした。


 この後、任務の様子などが明かされ、日誌の内容も見ることが出来る。

 面白い構成で描かれた物語だと感じた。



【#4 これは任務です……!】を読んで

 

 ここで知りたかったことを知ることが出来たのだが、主人公と同じことを考えてしまった。

 日本では思い詰めてというのはよく目にするが、元々武器を持っているのが日常の国ならば、そんな理由で簡単に人を殺すというのは、不思議ではないのかもしれない。

 ここで思ったのは、日本は武器を持たず戦争をしない国。TVなどで遺体を含む酷い怪我などを見る機会はない。海外映画などではショッキングなものを目にすることは多いが、それが日本と武器を持つ国の違いなのだろうと思う。

 となると、どれだけコミュニケーションが大切なのかもわかるし、あまり人と関わらずにいられる日本というのはそういう意味でも安全な国なのだろうと思う。(昨今変わってきてはいるが)


 このタイトルの意味はラストの方で分かる。

 主人公の命が狙われた理由は分かったが、彼を教師として迎え入れようとしたのは主人公だったからなのか? それとも、たまたまなのかまだ分からない。

 だが、彼だったから今のところうまくいっているのではないか? とも思う。

 命の危険がないから普通に接しているだけとは思えない。

 いつか任務から解放され、普通の生活を送ることは出来るのだろうか?

 

 

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