【あと五分が四時間になる理由-決して私のせいではない】を読んで

さんかく ひかる様作

https://www.alphapolis.co.jp/novel/681078910/638604071

(作品URL)


 読む前に感じたこと。

 あらすじの”もっともっと大きな力が作用しているかもしれません……。”という部分を見て、ホラーなのだろうか? と思った。

 しかしながら、タグにはホラーの文字はなく、何やら怪しげな文字が。

 ”重力”?! 一体何が起きるのか楽しみな作品だと感じました。


 そして始まった本編。やっぱりホラーじゃないか! と思わず絶叫。

 だがラストまで読むといろいろ見えてくるものがある。


 上手いなと思ったのは、主人公と相手との関係。あえてこの表現をするのが伏線であるということ。

 読む人によって捉え方は違うのかもしれない。

 何を感じるかも、経験によるものだとも思った。

 

 このタイトルと相対性理論については理解したが、主人公とその関係はちょっと自分には理解が難しかった。ただ、主人公がこうなってしまった理由については想像が出来たし、また相手との関係がこうなってしまったことも想像がつく。

 そしてここからが再スタートなのだということも。

 まだやり直しはきくのだろうか? このままでは報われないが、相手は見放してはいない気がしている。気づくことを待っているような気がするのである。

 完結作品なので、その先は読者がどう想像するかで決まるのだと思った。

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