この、話は書きたかった!

どの小説の一匙に入っているか探して下さい。ある小説を書いて、このリアルなお話が救われました。なので、お話させていただきます。


高校生の頃に、仲が良かったA。

高校一年の夏休みに入ってすぐ、姉と喧嘩をしてAの家に家出をしました。何日かたった頃、Aの家族と海に行って、Aの家が家族ぐるみで付き合ってるB君という男の子も一緒に行きました。

その海の後、Aから、私と会ってから一目惚れしたようで、紹介して欲しいとしつこいから会って欲しいと言われました!

当時、A宅に居たので断る理由もなく会う事にしました。

でも、私はB君が大好きだったので断るつもりだったし、どうにか嫌われる方法がないかDちゃんにメールで相談しました。

とりあえず、おならとかしたらひくんじゃない?とかって話したのを覚えてます。

そして、AがやってきたB君を連れてきてAは一階に降りてきました。

海の時はあまり思わなかったけど、イケメン君でした。めちゃくちゃ告白もされるって言っていました。

友達がメル友に会うのに、かわりに行って欲しいと毎回頼まれるとか言う話をしてましたね。

でも、実際の私は彼と居てもC君の事を考えてました。

おなら作戦も実行したけど、可愛いって言われて終わりました。(恥ずかしいだけでした)

告白をされたけど、好きな人が居るといいました。でも、それはわかってると一つ下の中学三年生だった彼は全く引く気もなくて…。

とりあえず、考える事にして保留になりました。

その日は、番号を交換してB君は帰りました。

彼が帰った後、Aに相談しました。

好きな人が居ると行っても関係ないって言われたと、Aは少し考えてから、私はBの事家族ぐるみで付き合ってるから好きだから一回付き合ってあげてくれない?って言われました。じゃないと、断るの無理だと思うと言われました。

正直、どうなのかな?って気持ちもありましたが…。付き合うとメールをしました。あんまり会わなかったらいっか、夏の間ぐらいって気持ちだったと思います。

ちょうどバイトを探してた私にAのお母さんが、近くの工場行ってみたら?と言ってくれたので面接に行きました。

すぐに雇ってくれて働ける事になったので、B君とはメールや電話のやりとりになっていました。

メールのやりとりや電話のやりとりをしてるうちに、彼の純粋な気持ちに答えたいと思うようになってきました。

働き始めて一週間が経った頃、別の場所のお手伝いをして欲しいと言われて手伝いに行った場所で、まさかのB君の母親に会いました。

正直、驚きました。お母さんと同じ職場だったとは…。

お母さんは、私の存在に気付いていたようで、Aの母親に伝言を頼んでいました。

私は、AからBの母親が家出してる子で親がいない人と付き合って欲しくないと言ってきた事、苦労をして欲しくないと言ってきた事を伝えられました。Aは、私がC君の事を好きなのを知ってるから別れたらいいよ。って言ってくれました。

私は、彼の真剣な気持ちに答えたくてその話を聞く前に、彼とデートをしようと約束をしていました。

でも、その話を聞いた以上会わずに別れようと決めました。

B君の母親からも直接、Bには幸せになって欲しいと言われました。

私は、しばらくしてその職場も辞めました。B君の母親に会いたくなかったからです。B君は、母一人子一人でした。私も、母子家庭で母親を亡くしているので、B君には母親を大切にして欲しかったです。

明日がデートの前の夜、Dちゃんと会いました。一人だと決心が鈍りそうだったので、私はB君にDちゃんの前で電話をしました。


私「もしもし、話があるの」

B「明日のデート?」

私「ううん。別れるって話」

B「なんで?」

私「やっぱり、私はC君が好きだから」

B「〇ちゃんが、他の人が好きでも俺はいいよ。」

私「悪いから」

B「〇ちゃんに、好きな人がいるのわかって付き合ってもらったから…。気にしないでいいから…。だから、別れるなんて言わないで」

B君の言葉が苦しいくらい胸を掴む。

私「無理だよ。ずっと好きになれないかも知れないよ」

B「それでもいいから。俺、〇ちゃんと結婚したいよ。ずっといたいよ」

私「結婚なんて、まだ私も15歳だよ。B君も14歳だよ。そんなの考えられないよ。」

早生まれの私は、当時15歳でした。彼もまだ誕生日がきてなかったので14歳でした。

B「俺は、真剣だよ。〇ちゃんと結婚したいと思ってる。だから、お願い別れるなんて言わないで。」

目一杯傷つけなきゃ、別れてもらえないと思った私は、

私「そんなの考えてるなら、やっぱり付き合っていけないよ。私はB君が思うみたいにそんな感情ないもん」と言いました。

B「誰かに何か言われたの?お母さんとか?」

私「誰にも言われてないよ。私がC君が好きだから無理なの。」

B「明日、会ってから無理かは決めてよ。お願い」

会うと決心が揺らいでしまう。彼とここで別れなくちゃ…。その気持ちでいっぱいでした。私と居たら幸せになれないから…。

私「会えないよ。会いたくないから…。私が好きなのはC君だから」

B「なんで、そんな事いうの?」

私「本当の事だから、ごめんね。」

B「もう、わかった。短い間だったけどありがとう。楽しかった。さよなら」

私「さよなら」

そう言って電話を切った。

彼との電話の後、私はポロポロ涙が溢れてきて泣いたんだ。本当に、その場に膝から崩れ落ちて泣きました。私の中にちゃんと好きが産まれようとしてたのに気づいた。何で泣くかな?ってDちゃんに話してね。望んだ別れだったのにって…。Dちゃんには、頑張ったねって背中をポンポンされた。

その後、しばらくしてから、AからB君の話を聞いた。

私と別れてから、B君は自暴自棄になってたって…。

それで、Aの友達で前からB君の事を狙ってて気持ちを伝えていた子の元へわざわざ行ったんだよって聞いた。

私と別れて3日後にB君の初めてをその子が奪ったって聞いた。自暴自棄だったから、何もかもどうでもよかったって。

私と別れて3日後から、クリスマスまで体の関係を続けたって…。

その後も、いろんな人にいって完全な遊び人になってしまった事を聞いた。

B君は、結構なイケメンだったから女の子が向こうからきたみたいで。

Aからは、気にしないでいいって言われたけど…。

私は、すごく複雑だった。

あんなに純粋な彼の気持ちを踏みにじったから。

もう少し、うまく断れていたら違ったのかもしれないって思った。

あの時、ちゃんと会っていたらよかったのかな?

最後にデートしてから、会ってちゃんと別れを言った方がよかったのかな?

お母さんなんか気にしないで、付き合ってたらよかったのかな?

今でもその答えが見つからない。

B君が、今どうしてるかは私にはわからないけど…。

お母さんが望んだように幸せになってくれてたらいい

今でも思い出すと胸の奥がチクッとして涙が込み上げてくる。

ごめんね。嘘ついて

ごめんね。傷つけて

ごめんね。デートできなくて

ごめんね。酷い言い方して

ごめんね。遊び人にさせてしまって

どうか、幸せでありますように…。


この出来事をある小説に書きました。

嫌、当時の私を救えました!本当に…。私、デート楽しみだったんだよー。私、気になってきてたんだよー。めちゃくちゃいい子だったもん。やりとりに救われてました。

お母さんに言われなかったら、私はきっと彼といたでしょう。

家出は、別としても親がいない事は私にはどうする事も出来ない事だったから…。B君が、お母さんを大切にしてるといいな!何も知らないから、私がただただ、彼の中で嫌な女であってくれたなら、それでいいです。


でも、私もどっか自暴自棄だったのかもなーその話しは、また改めて書きます。

今なら、どうしてたかな?きっと、何も気にしてなかっただろうな…。さらっと、キスとか出来たんだろうな…。

甘酸っぱくて、切なかったから、胸の中にしこりになってる。

本当は、彼を好きになってきてるたのを口に出せなかったから…。

それでも物語って凄いです。救えるから!その当時の、私を救えるから…。


よければ、作品の中から探していただけたらと思います。


私の、恋の一匙を…。

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