仲良くしていた子
母を宗教にいれた叔母さんがいまして、そちらの子供のお話をします。
当時、私は小学六年生。
彼女は、一つ上の中学一年生でした。
宗教からの帰り道、電車に乗った彼女は、知らないおじさんに見えない場所に連れて行かれて首を絞められて殺されそうになります。
そして、何とか逃げた彼女に、彼女の母親は『一人で警察に行き、帰りなさい。そんな事でわざわざ呼びにきて』と言ったそうです。
この、出来事は母親も『酷い』と怒っていました。
彼女は、警察に行き、一人で帰宅しました。
その場にいたわけではなく、話を聞いただけなので当時の状況は詳しくわかりません。
ただ、彼女はその事件から宗教に来るのを拒みます。
私は、彼女と一緒に彼女の家で留守番をします。
鰻を食べさせられて、吐いたのを覚えています(/--)/
それは、置いといて…。
とろろご飯を食べて、彼女の部屋で留守番してました。
彼女は、アニメや漫画が大好きなオタクさんでした。
私は、彼女と色々話をしました。
『普段、何してるの?』
『普段ね、アニメのグッズ見に行ったりするよ』
『へぇー。友達と?』
『一人で』
『そうなんだね』
『うん!そこでね、お姉さんにナンパされてね』
彼女は、男の子に間違われる見た目をしていました。
『へぇー。』
『アイスクリームおごってくれたんだ!』
『そうなんだね』
『それから、お母さんが帰ってくるまで一緒にいてくれてね』
『うん』
『だから、私、それからは、そこで声かけてくれる人を待ってるの。家に帰りたくないから』
私は、12歳でしたが、彼女の言葉に胸が押し潰されて泣きそうになったのを覚えています。
私よりも辛くて悲しいと思ったのを覚えています。
大人になった今でも、彼女を思い出します。彼女のこの話をすると泣けてきます。
そのお姉さん達が、優しかったから彼女は嬉しかったと言った事
一人の家には、帰りたくないと言った事
声をかけられるまで、何時間も待つと話していました。
どんな気持ちで、彼女は待っていたのかな?
私が、泊まった日。
彼女は、とても喜んでくれました。
母が亡くなり関わる事は無くなりました。
私は、彼女には幸せになっていて欲しいと思います。
もう、会う事はありませんが…。
幸せに生きていてくれていたら、いいなと思っています。
彼女の母親は、私の母親を時間関係なしに宗教に連れ回した酷い人でしたが…。
私は、彼女を嫌いじゃなかったです。
彼女とは、宗教に連れ回されながらも、よく遊んでいました。
母が亡くなり、暫くしてから親戚から、彼女が父親の方に行ったのを聞きました。
私は、彼女が母親から逃れられてよかったと思いました。
これが、私が出会った彼女の話です。
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