死んで嬉しいのかと言われた話
母親が亡くなって、祖父母の実家に行く事になりました。
49日に、そっちのお墓にいれるって話になりまして…。
遺骨になった母親に会いに沢山の人が会いに来たのを覚えています。
その後、私は誰かと談笑していました。
そしたら、祖父の妹にあたるおばさんに、『あんた、お母さん死んで嬉しいのね?悲しくないんだね』ニコニコ笑いながら言われました。
当時、13歳でした。
悲しくないわけないし、沢山泣きました。
母親が、倒れたのは自分のせいじゃないかと責めました。
まさか、そんな言葉を言われると思いませんでした。
悲しくないから泣かないのではなく、実感がわかなくて泣けなくなったのだと思います。
その話を叔父に泣きながらした気がします。(うろ覚えです。)
叔父も泣きながら、『おっちゃんは、わかってるから』と泣いてくれました。
後で、保険金とられたりした叔父さんでしたが…。
悪い人では、なかったです。
お金は、人を狂わせる!
ただ、それだけの事だと私は今でも思っています。
あの時、泣いてくれたのは叔父の本心だと思っています。
私は、それから長い年月。
祖父の妹を許せなかったです。
人が亡くなれば、笑うことさえも許されないのだと思いましたから…。
泣いてないと悲しんでないと、その人を失って悲しいと思われないのかと思いました。
毎日、泣いて、泣いて、生きていかないといけないのかと思いました。
ずっと、長い間許せなかったですが…。
叔父の葬儀で、再会した時にも覚えていたけど…。
あの時の苦しさや悲しさや怒りみたいなものは、なくなっていました。
普通に話せている自分に驚きました。
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