第4話 『空白の三秒間』

第26回参議院議員通常選挙


 まずは、元総理安倍晋三氏のご冥福をお祈り申し上げます。


 今回は、『第26回参議院議員通常選挙』の締めで御座います。

 では、『空白の三秒間』行ってみよう!


 * * * 


 これは、安倍晋三氏暗殺事件の動画を視聴した感想です。

 奈良県にて演説中の元総理。

 周囲は、聴衆でごったがえしていた。

 その背後に回り込む男の姿あり。

 彼我の距離3メートル……

 ここに至りカメラに写り込む男の姿。何を言わんか、犯人だ。

 俄然と忽然と突然、響き渡る銃声。

 が、いずれも、きょろきょろするだけで、動かない周囲の者達。

 音の発生源を、探る様な、挙動の元総理だった。


 粛々と流れる事……『空白の三秒間』だった。


 銃声!


 ここで、倒れる元総理。


 事ここに至り、犯人を取り押さえる警護。


 * * * 


 ……以上が、動画の内容です。

 ここまで、引っ張っておいて何ですが、現場の警護に対して思う所はありません。

 では、何を思う。

 私は、この状況を作り出したのは、『誰』か。

 それを問いたい。


 確かに、犯人は、お手製のカメラに偽装した改造銃を使用した。

 演説会場まで至る道路には、警察官を立たせ、検問をしいていた。

 が、カメラが、金属探知機に反応する等、必然なり。

 更に、演説中の政治家を、撮影する等、当然なり。

 故に誰も疑わなかった事、自然なり。


 そして、遊説スケジュールは、ネットで公開されている。

 犯人も、簡単に調査可能だった。そう証言したそうだ。

 現総理に、遊説をさせず、他の面々に遊説させた。

 では、このスケジュールを策定したのは、『誰』だ。


 奈良県に、幹事長でも、政調会長でも、官房長官でも、大臣でもない。

 元総理を、奈良県に送り込んだのは、『誰』だ。


 また、『元総理に付ける警護は1人』と定めたのは『誰』だ。


 最後に、警護の人事権を持っているのは『誰』だ。

 これらを問いたい。


 * * * 


 今気になるのは、元総理の『補欠選挙』ですね。


<終わり>

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第26回参議院議員通常選挙 桃太郎 @MOMOTAROU_

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