第3話 拝啓、考え方違う

拝啓、新人教育担当の皆様


残業の考え方って人それぞれですよね。

これって、どの職場に行っても必ず揉めると思うんですよ。

残業削減、これは永遠のテーマの様な気がします。


私の名前は田村 司、美容系製品の会社でメンテナス員やってます。

一人で大きなエリアを任される仕事なので、残業管理が難しく数年前からみなし残業制が始まりました。

月30時間のみなし残業になりました。

年間で360時間の残業になり、元々会社の目標がその時間なので、まあ、正直面倒な残業管理をしなくて良くなり良かったと、思ってます。

これが始まる前は、30時間を越えようものなら、残業削減のプレッシャーが酷くてそれがストレスになっていました。

まあ、月単位で考えればアレですが、普通にやってれば年間360時間ほどなので、正直変わんないと思ってました。


しかし、新人で入って来た彼はそれが受け入れられないみたいです。

例えば、直帰の考え方。。

車を乗ってる時間が全て残業にしたいみたいです。

まあ、言いたい事も分かりますが、正直、厳しくなると、色々と困る事もあるので、私的にはゆるゆるのみなし残業は居心地がいいのですが、彼は受け入れられないみたいです。


みなしが始まる前は、残業多い=仕事の段取りが悪い、パフォーマンスが低いとか言われるので、不器用な私はそのへんがうやむやになるので、みなし残業万歳なんですが、とりあえず目の前のお金が欲しいだけの彼は、それがストレスになるみたいです。


特に半期に一回の宿泊を伴うミーティングが嫌みたいです。

宿泊代も会社持ち、食事もお酒代も会社か、上司持ち。なら「別にいいかぁ」と思うのですが、彼は残業にして欲しいみたいです。

確かに、日中はミーティングしてるので、それは仕事の様な気がしますが、けれど、半期に一度ですので。。


彼は、移動時間の多い場所へ転勤しました。

ほとんど車の運転で、仕事はちょっとしかしません。ドライブが好きで、SAをウロウロするのが好きな私がその立場ならば、きっと楽しいのですが、彼はとにかく残業目的なので、受け入れられないみたいです。

車の運転時間が残業であれば、いくらでも残業時間を増やせそうな気がするのは気のせいでしょうか?

そこを管理されるのって。。

考え方の違いです。


彼にとっては、それが嫌だったみたいです。

数年後彼は退職されました。

理由は、ハッキリとは言いませんでしたが、残業しても残業代が貰えないからとかなんとか言ってたみたいです。


皆様、そもそも転職って、別の価値観を持ってくるのは分かりますが、ある程度は新しい現場に合わす必要があると思います。

その中で色々と納得のいかない事はあるかと思いますが、結局は新しい環境に慣れてもらうしか無いと思いますが、いかがでしょうか?

皆様は、考え方が違う場合はどうされてますか?


敬具

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拝啓、新人辞めちゃいました T-たっくん @T-takkun

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