第3話《自分》


数日後。

バイクに乗り、何処かへ向かうリック。

辺りは木々が聳え立ち、泉の水面が風で揺れている。

とても美しい景色が広がっている。


暫くバイクを走らせた後、ある場所へと辿り着いたリックは、

カメラを片手に持ちながら、自然の中を歩く。


何処か切ない表情を浮かべながら、カメラのファインダーを覗く。


「自分の目とカメラのレンズから見る景色は…微妙に違いがある」


心の中でそう呟きながら、

リックはカメラのファインダーから目を離し、

遠くの方を見つめていた。


一羽の鳥が空を自由に飛んでいる。

           その、一羽の鳥の行方を目で追うリック。 



「俺もある意味…自由か…」



自由に空を飛ぶ一羽の鳥の姿、

         光景をリックはカメラのレンズに焼きつけた。



そしてリックはその場を後にし、バイクの方へと歩く。


ヘルメットを着用し、バイクに乗ってリックは何処かへと向かった。

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